TV映画「暴れん坊将軍」と女優「加山麗子」ファンです。
加山麗子を最初に観た作品が、
松平健・主演の人気TVシリーズ「吉宗評判記 暴れん坊将軍」でした。
第1シリーズに加山麗子が2度ゲスト出演しています。
第98話「狼の里から来た娘」サキ役
第190話「日本一の雨男」お八重役
昭和53年「ハワイアン・ラブ 危険なハネムーン」、「エロチックな関係」など、
加山麗子が4本の日活ロマンポルノに清純派として活躍していたのを知ったのは数年後のことで、その後、多くのテレビドラマに出演しています。
<加山麗子「ハワイアン・ラブ 危険なハネムーン」より>
記事は投稿文字数制限の関係で、逸話やストーリー紹介はほんの一部です。
是非、本編もご鑑賞ください。お薦めです。
「吉宗評判記 暴れん坊将軍」(第1シリーズ)は、平日午前中、BS朝日で放送中。
「吉宗評判記 暴れん坊将軍」、当初1クール(業界用語で3か月間)の予定でしたが、視聴者からの評判が良く、昭和53年から平成20年までの長寿番組となりました。
本日は加山麗子がゲストの「吉宗評判記 暴れん坊将軍」第98話と女優「加山麗子」の魅力を投稿します。
【第98話「狼の里から来た娘」】
今村文人脚本、荒井岱志監督(昭和55年2月2日放送)
奥州の漁師の娘・ユリ(ジャネット八田)と妹のサキ(加山麗子)は、
父の仇・大槌屋伝兵衛(名和宏)を鉄砲で狙うが失敗、
ユリは役人に捕らえられてしまう。
ユリ:「あの男だよ よく覚えておおき」
サキ:「(うなづく)」
<ジャネット八田(ユリ)>
姉・ユリ(ジャネット八田)が捕らわれ、ひとり心配するサキ(加山麗子)。
<加山麗子(サキ)>
ユリは、江戸ご府内で鉄砲を放ち、人を傷つけた大罪人として死罪のお沙汰。
死刑執行人は、お試御用の山田浅右衛門(栗塚旭)である。
栗塚旭、将軍家の死刑執行人(お試御用)・山田朝右衛門役で登場。
準レギュラーとして「吉宗評判記 暴れん坊将軍」第21話より参加、将軍吉宗をサポートする。
栗塚は、昭和40年のTV映画「新選組血風録」の土方歳三役でブレイク、原作者・司馬遼太郎からも称賛された。
浅右衛門:「何か言い残すことはないか」
ユリ:「ございません よろしくお願いいたします」
浅右衛門(栗塚旭)は、罪人の顔を見て驚く。
3年前に命を助けられた娘・ユリであったからだ。
<栗塚旭(山田浅右衛門)>
<ジャネット八田(ユリ)>
浅右衛門:「そのほうは・・・」
ユリ:「(浅右衛門の方を振り向く)・・・」
役人:「山田殿 いかがなされた」
浅右衛門:「この者の処刑 一両日 延期願いたい」
役人:「・・・」
浅右衛門:「どうしたものか 気合が今一つ 誠に勝手ながら 一両日の御猶予を」
ジャネット八田(ジャネットはった)は元ファッションモデル・女優。当時西武ライオンズの選手だった田淵幸一と結婚し、芸能界から引退している。演技の巧い女優さん。
ここから将軍側のレギュラーメンバー登場。
将軍吉宗(松平健)に、ユキ(ジャネット八田)の助命を願う浅右衛門(栗塚旭)。
江戸幕府第八代目将軍で主人公。
城下町では貧乏旗本の三男坊・徳田新之助(新さん)と名乗り、町火消し“め組”の居候として振舞う。
吉宗:「浅右衛門 ユキの助命を願っているとか 何故だ」
★有島一郎(加納五郎左衛門)
モデルは加納久通(吉宗の紀州時代からの側近)と言われている。
有島一郎は昭和30年から東宝と専属契約を結び、森繁久彌や三木のり平らと並ぶ喜劇役者として活躍した。
加山雄三の「若大将シリーズ」で「これだから商業学校は」とボヤかれるお笑いシーンが懐かしい。
<有島一郎(加納五郎左衛門)>
加納:「江戸の町で鉄砲を撃つことは天下の大罪 その上 人を傷つけておる」
加納:「助命などはもってのほか」
吉宗:「じい まあ待て 浅右衛門の話を聴こう」
江戸南町奉行。吉宗とは伊勢山田奉行の頃からの馴染み。
昭和44年放送の「水戸黄門」で初代・渥美格之進役を8年間、「暴れん坊将軍」では初代・大岡忠相役を19年間(600回以上)演じた。
<横内正(大岡忠相)>
大岡:「浅右衛門は3年ほど前に 奥州の山中にて あの娘に命を助けられたとか」
吉宗:「ほう それはまことか」
浅右衛門:「万一 鉄砲を放ったとすれば よほど深い事情があったとしか思われません」
今回の悪役は、伊佐山藩江戸家老・原田安左衛門(今井健二)と大槌屋伝兵衛(名和宏)のワル常連コンビ。
<今井健二(原田安左衛門)と名和宏(大槌屋伝兵衛)>
吉宗の計略で、将軍お家庭番・おその(夏樹陽子)、大月半蔵(和崎俊哉)が牢獄のユリ(ジャネット八田)を助け出し、妹のサキ(加山麗子)と共に町火消「め組」に預ける。
<夏樹陽子(おその)、和崎俊哉(大月半蔵)>
夏樹は、今月20日に急逝した山本陽子さんが出演予定だった舞台「そして誰もいなくなった」(2024年4月5~7日)の代役を務めることになった。自身のインスタグラムで「山本陽子さんの分まで精一杯やらせていただきます」と話している。
和崎俊哉は、主に時代劇の映画、テレビで活躍した殺陣(たて)が上手い名脇役。
古い話だが、数珠と拳法のみで敵と戦う若き坊主を和崎俊哉(主演)が演じたTV映画「坊主拳法」(昭和39年・組田彰造監督)が面白かった記憶がある。
町火消「め組」レギュラーメンバー登場。
町火消“め組”の組頭・辰五郎(北島三郎)の女房おさい(春川ますみ)は、新さん(吉宗)の頼みで、牢破りのユリと妹のサキを預かる。
<春川ますみ(おさい)、松平健(新さん=徳川吉宗)>
★春川ますみ(おさい)
吉宗の古馴染みで町火消“め組”の組頭・辰五郎(北島三郎)の女房。
この回、辰五郎は遠くへ出かけていて留守だが、辰五郎が不在の時でも“め組”の仲間から頼りにされる。
昭和55年から放送されたドラマ「赤かぶ検事奮戦記」(フランキー堺主演)では、フランキー演じる主人公の女房役として全作品に出演した。
姉思いのサキ(加山麗子)は、負傷したユリに代わり、単身鉄砲を持って父の仇・大槌屋伝兵衛(名和宏)を狙うが失敗、返り討ちにあってしまう。
サキ(加山麗子)の変わり果てた姿に悲しむ“め組”のメンバー。
<岐邑美沙子(辰五郎の妹おまち)、園田裕久(源三)、竜虎(竜虎)>
<園田裕久(源三)、谷崎弘一(久)、井上茂(鉄)、阿波地大輔(常)>
ユリは吉宗に、父親・鹿蔵(玉生司郎)が、伊佐山藩の隠し金山を見つけたため、大槌屋に殺された事を話す。
<ジャネット八田、松平健>
吉宗:「ユリ 一人では無理だぞ 話してくれ 大槌屋はユリたちに何をしたのだ」
ユリ:「あごに傷跡がある男、そいつがおとっぁんを殺したんだ」
吉宗:「その男が大槌屋だったんだな」
(回想シーン)
<玉生司郎(ユリ、サキの父)>
鹿蔵:「あれは伊佐山藩の隠し金山だな」
ユリ:「隠し金山?」
鹿蔵:「狩りどころじゃない 二度とあんな所へは行かないよ」
玉生司郎(たまきしろう)は京都の劇団くるみ座出身。同じ「くるみ座」の後輩・栗塚旭(山田浅右衛門役)と共に東映京都テレビプロダクション制作の「新選組血風録」「われら九人の戦」「燃えよ剣」などに出演している。「新選組血風録」の島田魁役が思い出深い。「暴れん坊将軍シリーズ」出演も多い。
いよいよ大団円。
新さんこと徳川吉宗(松平健)、チャンバラが上手い。
<松平健(徳川吉宗)>
山田浅右衛門(栗塚旭)、お庭番のおその(夏樹陽子)と半蔵(和崎俊哉)も、吉宗とユリを助けて参戦。
<栗塚旭(山田浅右衛門)>
吉宗の命で働く将軍家お庭番おその(夏樹陽子)の黒忍者装束がカッコいい。
<夏樹陽子(おその)>
<今井健二(原田安左衛門)、松平健(徳川吉宗)>
父親の仇を討ったユリは、サキの遺骨と一緒に故郷へ帰るのでした。
<春川ますみ(おさい)と“め組”のメンバー>
おさい:「達者でね 山の人たちが待ってるわよ」
<ジャネット八田(ユリ)>
ユリ:「ありがとうございました 皆さんもお元気で」
ユリ:「新さんと 山田様にも よろしくお伝えください」
北島三郎が熱唱する主題歌「炎の男」も心地よい。
<第98話「狼の里から来た娘」・終>
記事は投稿文字数制限の関係で、逸話やストーリー紹介はほんの一部です。
是非、本編もご鑑賞ください。お薦めです。
「吉宗評判記 暴れん坊将軍」(第1シリーズ)は、平日午前中、BS朝日で放送中。
また、書店の棚に「吉宗評判記 暴れん坊将軍」を第1話から収録した「暴れん坊将軍 DVDコレクション」が並んでいました。
次回投稿で「吉宗評判記 暴れん坊将軍」第190話「日本一の雨男」と
「その他の加山麗子の主なTV出演作品」を語ります。
ご訪問ください。
【加山麗子】
北海道函館生まれ。スカウトされて昭和52年・東映「新・女囚さそり特殊房X」(小平裕監督)さそりガールズの一員でデビュー。同年日活ロマンポルノの正月映画「肉体の門」(西村昭五郎監督)の主役に抜擢されます。
日活ロマンポルノ作品では「肉体の門」、「ハワイアン・ラブ 危険なハネムーン」(林功監督)、「エロチックな関係」、「金曜日の寝室」(小沼勝監督)の4本で、清楚なムードと大胆な脱ぎっぷりが評判になりました。
昭和52年以降、「必殺仕事人」「ウルトラマン80」「柳生一族の陰謀」「暴れん坊将軍」「特捜最前線」「遠山の金さん(高橋英樹版)」など多くのテレビドラマで活躍し、ポルノスターから脱却しています。
《過去のアメブロ投稿・加山麗子の世界》
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★映画「ハワイアン・ラブ 危険なハネムーン」加山麗子の世界。
★映画「エロチックな関係」加山麗子の世界。
文中、敬称略としました。ご容赦ください。