昭和の終わりころに「絵の出るレコード」として登場したレーザーディスク(以下LDと称す)。
当時のLDプレーヤー”の広告です。
大きさがアナログのLPレコードと同じ直径30cm。
ディスク両面に最大2時間の映像を記録できる光ディスク。
当時主流のビデオテープ(VHS)より画像も音も良く、盤面が銀色でキラキラして綺麗。
LDは、今のDVDのように映画、音楽なと、あらゆるジャンルのソフトが発売され、コレクター心をくすぐられて沢山買いました。
今では手に入らないレアなタイトルも結構あります。
コレクションを手放すのは寂しい思いですが、高齢の上に、私のコレクションを引き継ぐ者もいないのでLDプレーヤーをお持ちの方に、メルカリで激安(定価の10~20%)出品しています。
今回はメルカリに出品している映画LD「100発100中」(昭和40年・東宝)ジャケットの写真と共に、素敵な映画の思い出を綴ります。
DVD化もされています。
今年(令和4年)逝去された宝田明主演の笑いと冒険とお色気満載の痛快スパイアクション。
浜美枝のビキニ姿が眩しいポスターが洒落ています。
007ブームの中で製作された和製007モノの本作、謎のキャラクター・アンドリュー星野役をルパン三世よりキザに宝田明が演じます。
「男性なら誰だって私と撃ちあったらイチコロよ」と微笑するビキニの殺し屋ユミには「007は二度死ぬ」でボンドガールもつとめた浜美枝。二人を追う刑事役・有島一郎のズッコケぶりも楽しい。
監督は福田純。脚本を日本のイアン・フレミング(007作者)と自他共に認める推理作家の都筑道夫と映画監督の岡本喜八が共同執筆しているのも魅力です。
主題歌「100発100中」は布施明(作詞:岩谷時子 作曲:佐藤勝)が歌っています。
<LD解説書の一部>
LD仕様:カラー/シネマスコープ/93分/チャプター、予告編付。
福田純監督は学徒動員で戦地に送られ、異郷で観た稲垣浩監督の「無法松の一生」(昭和18年)に感銘を受けて映画監督になろうと決意したそうです。
昭和21年に東宝へ入社、「恐るべき火遊び」(昭和34年)で監督昇進しています。
加山雄三の「若大将」シリーズや、特撮もの「電送人間」「ゴジラシリーズ」を監督、テレビ映画にも進出し「平四郎危機一発」(1967年・脚本も)、「日本沈没」(1974年)、「西遊記、西遊記Ⅱ」(1978年 - 1980年)ではメイン監督を務めています。
平成12年12月77歳没。
<福田純監督「ゴジラ対メカゴジラ」(昭和49年)より>
本作の好評により続編「100発100中 黄金の眼」(昭和43年)が、同じ福田純監督、都筑道夫脚本で製作・公開されました。
【過去の投稿もご訪問ください】
レーザーディスクの思い出を投稿した
「レーザーディスク」絵の出るレコード(2021年2月)
https://ameblo.jp/sinekon/entry-12655228561.html?frm=theme
レーザーディスクはコピーガードが無いので、DVDにダビングが可能です。
LD終焉期にパイオニアから、LDダビング用のDVDが発売された事もありました。
いやー、映画って楽しいですね。シニア世代からの投稿です。
文中、敬称略としました。ご容赦ください。
<福田純監督DVD化作品>