2018年12月15日TBS系ラジオ番組「土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送」にて。
昨年2017から始まった日本テレビの女芸人No.1決定戦THE Wにたいして。
いままで歴史でなかった女性芸人だけの大会に対して2018年度の大会に対して苦言を申されています。
私は予選から拝見して怒涛のように会場が揺れた中で、決勝進出を決めたファイナリストは
絶対的な面白さが個々にあり、それを決勝で再現できなかったのが悔しいところではあります。
そして能町みね子さんは決勝のはまらなかった1面のみを見て、「 」内で以下のような発言をします。
「厳しい、面白くなかった」
新しい事を探しながらお笑いは常に進んでいるので、それが伝わらない事はあるし。
大衆に届くまで時間がかかる場合があります。
なので予選の感度のいい先見の目のあるお客さんにしか届かない以上
続ける意味はあるし、土壌が固まるまで右往左往するのは仕方がない事です。
「まず、みんなが知っているような芸人はことごとくでていない」
その発言を極端に言うとM-1グランプリにツービート、ダウンタウン、ナインティナイン、が出ないことに文句を
言っているようなもので(勿論結成15年超えているのでM-1参戦はどちらにしろ出場は不可能ですが)
この「みんなが知っている芸人」をほっしている時点でミーハー感が強く、スターを育てる
意味がなさなくなるので、安易な発言ではあるかもしれません。
そして阿佐ヶ谷姉妹、横澤夏子、ニッチェ、に関してはみんなが知ってる芸人に入るのではという
のもあります。
「別にこれそもそも女の人で区切る必要がないって言われてたんですよね」
他者の発言に乗っかりながら、言う事にたいして。
まだまだ人数の少ない女芸人の活気を増やす意味でも、新しい賞レースのジャンルとしても
必要はあるし、楽しみにしている人は沢山います。
視聴率もまずまずであるのは確かだし、能町みね子さんも「ミルクセーキ」で1冊の本に
する必要はないなんて言われるのと同じかと思います。
「他にやっている人がいないから、やってみようかな」というのでミルクセーキの本を書いたのなら
THE Wも他に女芸人のみを扱っている賞レースをやっているところがないから、やったにすぎず、
新境地開拓として凄く面白い事をしているのではないかと思います。
「平野ノラ、ブルゾン出てませんし、友近さん、柳原可奈子さん、ハリセンボン、鳥居みゆき、渡辺直美、全部でてないです」
お笑いがブームじゃない昨今賞レースをきっかけに世に出る必要があるので
新人の為にも出ない事はありますし、売れているからと言って簡単に決勝出れる程、賞レースは甘くないです。
平野ノラさんも面白いながらもR-1ぐらんぷりに参加されていた時期もありましたが決勝進出なりませんでした。
ブルゾンさんもR-1ぐらんぷり2017でネタを飛ばしてしまい、涙するシーンもありました。
そのぐらい緊張する戦場なのです。
友近さんはバリバリ現役でR-1ぐらんぷり決勝進出も何度もありますが、最近ではネタもやりながら
タレント活動に精力的でもあります。
柳原可奈子さんは凄く面白いのにR-1ぐらんぷりでは準決勝進出が最高でした。
ハリセンボンさんは東京漫才師最高峰でもあるにかかわらず今はタレント活動に重点をおかれてます。
鳥居みゆきさんは単独をされながらタレント活動をしています。
賞レースはベクトルを短い時間で一定量の笑いと情報を詰め込まないといけないので本来のやりかたとjは
別に作らなければなりません、なのである程度結果のでた芸人さんは単独ライブ等にそそぐ事が
多くあります。
渡辺直美さんはスタイルが賞レースとは違うのでここで名前出すのは安易だと思われます。
元々は賞レースとは対極なネタ番組、エンタの神様でテレビ出演されて進出されました。
というように売れてて面白いからでればいいのに、は安易すぎてますし
ネタと言うより、テレビのバラエティと言う別の媒体での評価を重点に置いてされているようなので、今現在
主戦場を変えて活動している上記のメンバーが出場しても簡単に決勝には残れないです。
THE W 2017での「椿鬼奴」「だいたひかる」「まちゃまちゃ」「くわばたりえ」「田上よしえ」敗退などもあります。
「そのあるコンビ、その中の一組は、M-1では2回戦落ち、もう片方で3回戦落ち。
まぁ、正直、そのぐらいのレベルにはなっちゃうよねって思って」
お笑いのレベルをM-1グランプリのみでしか評価していない、M-1は絶対だという程お笑い単純ではなく
競技の種類や客層や番組によって評価基準は変わってくるので、一概に2回戦落ちのネタが
つまらないかと言えばそれは、そうではありません。1回戦落ちでも面白い方はいらっしゃいます。
M-1グランプリといえども、同じネタをやっても売れてる時期、売れてない時期でうけかたは
かわってきます。そのぐらいお笑いはあいまいな水物ではあるのです。
逆ににM-1グランプリ準々決勝以上の人はTHE W決勝に皆がいけるかと言えば、そうではありません。
ネタのテイストによって合う合わない、賞レースの種類によって合う合わない、があるのも
お笑いの面白いところかとも思います。