女芸人の活躍が目まぐるしい中
R-1ぐらんぷり2018では盲目の漫談家濱田祐太郎さんが優勝を治め。
お笑い界に新たなる島を開拓していただけそうな予感すらします。
そんな中現代のお笑い界の開拓ジャンルの1つ女芸人の飛躍。
今年は決勝で4組の女芸人さんの活躍を拝見さしていただけて喜ばしい限りです。
Aブロック2番目で出演された
カニササレアヤコさん
会社員でロボットエンジニアでペッパー君と戯れる傍ら、お笑い芸人活動をし
事務所無所属であれだけ出場が決まってから世の中に印象づいた方もめずらしいです。
雅楽とゆう日常であまり関わることが少ない物で物真似をする。
重厚な戦略家にもみえたカニササレアヤコさん
知らない人が、知らない楽器で、知らない物真似と、知らないあるあるをして
帰って行く様は非常にりりしく異空間ぐあいが表現されていて、心地よい表現でした。
この方の凄いのは今回1番知名度がない中、決勝に進出をし、1番のボケ数の少なさで、闘っていた事です。
物真似を3つやるのですが、1つの物真似の振りでこのような台詞があります。
「平調越殿楽2の段より、一から乞へのあいたけの手移りの際、千、乙、一、行、七、凡、から乙、千、一、行、七、乞、へ手移りしなければいけないにもかかわらず、千、乙、七、行、七、凡、から乙、千、一、行、七、条、へ手移りしてしまう雅楽演奏家、東儀秀樹」
なんとこの振りだけで40秒を要するという攻め具合です。
R-1ぐらんぷりの決勝のネタは3分間です。オチも入れるとこの1くだりだけで3分の1を必要とするわけです。非常に面白い内容ですが、消費時間がなかなかなので本来ならばここは入れるかどうか、そうとう悩んだのではないでしょうか。
1つの物真似で1分近く使っていた事の方が、ペッパー君の作成に携わっている事よりも凄い事のように私は感じます。
そして5番目に登場しましたBブロックの
河邑ミクさん
松竹芸能大阪所属です。
この後にも触れます紺野ぶるまさんと同じ事務所になります。
松竹芸能といえば
アメリカザリガニ M-1グランプリ2001.2002.2003決勝
ますだおかだ M-1グランプリ2001決勝 2002優勝
チキチキジョニー THE MANZAI2011決勝
TKO キングオブコント2008.2010.2011決勝
うしろシティ キングオブコント2012.2013.2015.決勝
と賞レースでも結果をだしている事務所としても有名です。
女芸人No1決定戦、で準決勝進出かつ決勝の欠員が出た場合の出場者枠に
「ガンバレルーヤ」「河邑ミク」と選ばれる程の成果を上げて今注目されつつある。
存在です。
レンタル彼女という設定で、現代の男性の草食系増加を逆手にとるかのような、表現の深さを魅していただきました。
ネタ中にこんな台詞があります。
「3,2,1,はい、お時間終了でございます。」
と彼女から他人に切り替わるいさぎの良さ。レンタル彼女を利用したお客さんに後を引かせない、空気造りとプロ意識の高さが見える同時に、お客さんがお金による関係性を露骨にみせつけられる切なさの瞬間が少し残酷かつ仕方が無いが入り交じり複雑な心境にならされました。数秒でこんな色々な感情を持たしていただけるなんて末恐ろしい存在です。
河邑ミクさんは大阪でロケなどもしているので、今後のバラエティの活躍も期待される方です。
7番目のBブロック
ゆりやんレトリィバァさん
この方が凄いのはもう知っているかたも多いかと思います。
賞レースでさんざん結果を残しているのに、ネタが無尽蔵に出来る。
よりもとクリエイティブエージェエンシー東京所属
テレビで見ることも多くなりました。
昨年の女芸人No1決定戦の優勝者でもあります。
昭和の日本の映画に出てきそうな女優のネタはインパクトがあり。
大きな掴みから始まり、世代じゃない人をも巻き込む威力がありました。
元々ショートネタで披露しており、威力が強いから1本ネタに作り直したかと思われます。
しかし、後半若干、始まったときの盛り上がりに比べ下がった印象を感じました。
しかし最初が強すぎるという意味で見たら、1つの素晴らしい作品であったのかもしれません。
そんななか、勝ち上がったのは流石としか言えない強さがありました。
この方はどれだけ普段面白い事を考えているのかと想像すると恐ろしい物があります。
常に優勝候補である存在です。
9番目に登場したCブロックの
紺野ぶるまさん
松竹芸能東京所属
濱田祐太郎さんのサポートをしたいた事でも今注目されています。
元々紺野ぶるまさんは他の女芸人に比べクールで、怖く思われがちに思われる時があり。
群れなく、心の闇がネタに移行しているように伺える芸風でもあります。
今回の、悪くはないけど妥協になってしまう感のレベルの男性相手のコントは
非常に今の自分のランクを少しでも高くして生涯送りたいという、人類のもがきの部分を上手に表現されていて、共感かつ、その感情をダイレクトに男性にぶつけるというデリカシーのかけらもない女性を演じた彼女に狂気性を感じ面白いでした。
過去お付き合いしてきた男性の職業を言っていくのが生々しくて素晴らしいでした。
「実家暮らしの俳優志望」「1人暮らしの俳優志望」「テレアポの契約社員」
そして目の前にいるのが「印刷会社社員」のこうちゃん
この男運が上がっているのがミリ単位なのが凄く切なくていいです。
30代の女性の恋愛と結婚の直結する意識の高さが出すぎて見苦しい。
という表現のクオリィーが高く何十分も見たくなる作品でした。
勝手にイメージのままのプライベートなのかと思ってしまい、話しかけると凄く好意的に話してくれるというギャップがあります。
いわゆるツンデレ的なところもあります。
その舞台袖や楽屋で1人静かにたたずんでいる彼女をイメージしながら、濱田祐太郎さんのサポートを見るとギャップが凄すぎて、ひょっとしたら耳元で毒を吐いてただけなんじゃないかとすら思ってしまいます。
「お前なんて勝つのは無理だあきらめろ」と耳元で何度も言っていたとしても、魅力的ではありますが、今現在の情報だと、サポートしていたという事なので素晴らしい方なんだなと、普段思っている以上に好感をもちました。