★最終決戦3組目 和牛 よしもとクリエイティブエージェンシー大阪
左 水田信二 右 川西賢志郎
ネタ 旅館(全書き下ろし)
川西「どうも、えー、和牛です宜しくお願いします」
水田「お願いします。皆さんも苦手なタイプの人っていると思うんですけど」
川西「苦手なタイプ」
水田「僕はね旅館の仲居さんなんですよね」
川西「仲居さん」
水田「うん、なんかね、ずけずけ喋りかけてくるタイプの人が多いイメージなんですよね」
川西「ずけずけって仲居さんなんておばちゃんが、気さくに喋ってくれるイメージなんやけどね」
水田「どうせこの気さくな感じがいんでしょってのが、仲居さん本人から出てる気がするんですよ」
川西「やな奴やなお前は」
水田「なんか、みえるんすよ」
川西「そんなことないよ、ほな入ってきて、俺仲居さんやったるから」
水田「おお、わかりました。(下手に移動してドア開けて入ってくる)すいません」
川西「いらっしゃいませ」
水田「あの、予約していた水田です」
川西「あ、水田さんお伺いしてます。いや、せやけど、びっくりしたわ、男前やね」
水田「いや、全然そんな事ないです」
水田「・・水田です」
本来は嘘でものるところを、正直に伝えるという笑いです。
川西「水田さんでしょ」
水田「似てますかね。言われたことないけどな。高田延彦さんとかは言われたことあるんですけどね、共通点とか」
ここも正直に言いすぎ「高田信彦さん」という笑いです。
川西「男間って言うの言いたかったんですけどね」
水田「向こう二重でこっち一重、ま、しいて言うなら鼻の形は似てるかもしれないですけど」
川西「そうゆうふうに言いたかったんですけど」
水田「口の形とかも似てるのかな」
川西「似てないよ1つも似てない」
水田「それで言うたら、僕とトムクルーズだったら」
川西「水田さん水田さん」
水田「はいはいはい」
川西「とりあえず中入って下さいね、案内しますからね、あ、お荷物お持ちします」
水田「ああ、大丈夫です」
川西「いいえ、私持ちますから、逆に・・」
水田「ああ、いや、貴重品入ってるんで」
確かにそうだけど、本来委ねるところをはっきり断り、言い過ぎてしまう笑いです。
川西「ああ、そう」
水田「はい、全然知らない他人ですし」
川西「ああ、そう」
水田「はい」
川西「お部屋つきました、さあ、どうですか、ええ景色でしょう、海も空も山も見えるゆうのでね、今は冬ですから外は白銀の世界で」
水田「(腕時計見る)」
川西「これが春になったら緑緑しなって」
水田「(腕時計見る)×2」
川西「夏になったら、よりいっそう」
水田「(大きく時計見る)」
川西「話し長いですか私、風来ましたよ」
お年寄りの話は多少長くても聞こうとする人間が多いのに対して、心境を無視をする笑いです。
水田「お腹減ったんですけど」
川西「ご飯行く」
水田「はい」
川西「別の部屋ですこちらおかけなってください」
水田「ビンビール下さい」
川西「かしこまりました、じゃこちらビンビールですね(持ってくる)」
水田「(ああ、すいません)」
川西「そんなそんな、手酌はさみしいですよ、注がしてもらいます1杯目くらい、せっかく来ていただいたんですから(注ぐ)」
水田「(注いだグラスを見る)泡多いですね」
川西「・・・」
水田「ほとんど泡ですけど」
無神経な事を言う笑いです。
川西「ちょっとグラスの傾け足り無かったんですか」
水田「僕いつも通りの傾け方」
川西「グラスの側面泡減る」
水田「だからなんでそわしてくれへんのかな」
川西「だから、水田さんの手首の返しが足りてないとおもうたんですけど」
水田「ということは、そちらの傾きでいけるということですね」
川西「私が持ってったら後からこういったら」
水田「後からなわけない、後からいったらドボドボドボって流れたって事ですか」
川西「水田さんが手首を返してなんとか調整できたじゃないですか」
水田「ということは、そっちの傾きでいけるということですね」
川西「泡が多くてすいませんでした(頭を深々さげる)」
女将さんを論破します。本来、お客様よりで行動している方に対してなんてことをするんだという笑いです。
水田「あ、カメムシいますわ、これ臭い奴」
川西「自然の多いとこなんで」
水田「食事中なのに」
川西「今外出しますから」
水田「(他の客に)嫌ですよね、みなさんも嫌ですよね」
川西「捕まえました」
水田「カメムシいるんですよ」
川西「そんなさわがられたら
水田「臭いですよ、カメムシいたら」
川西「そんなさわがれたら、営業妨害です、もう外出します、窓から出て行け、臭い臭い臭い面倒くさい」
水田「(食べてる)」
川西「なにをしにきた、1匹で、今日は見逃してやるが二度と来るなよ、届けこの重い(窓閉める)追い出しました」
お客さんへの思いをカメムシに言うことで、滑稽に見え、かつやっぱりそんなに不愉快だったんだと共感出来る笑いです。
水田「あの、ビンビール下さい」
川西「はい、かしこまりました、じゃこちら置いておきます」
水田「注いでくれないんですか」
川西「はい」
水田「いや、1杯目は注ぐって」
川西「1杯目はお食事の1杯目、1本につき1杯1杯じゃないんですよ」
水田「ああ、説明がわかりにくいな」
川西「注ぎます注ぎます、それやったらごゆっくりどうぞ」
水田「泡多いな」
川西「だまれ(隣の部屋に言う)変な客きとるぞー、ほいでまた、ビール頼んだら、おまけでこっちのぬるいの」
まさかの今まで我慢していた心の声を本人にぶつけてしまい、よくぞ言ったと、すかっとしてしまう笑いです。
水田「(言っている間に近づく)」
川西「だしたら、こっちのぬるいのちょっと降って(振る描写)だしったらええわ、それは」
水田「ごちそう様でした」
川西「いつからいたんですか」
水田「(振る描写)こんな動きしてるとき」
川西「入ってきたらあきません、こんなとこ」
水田「部屋戻りますね」
川西「そうですか」
水田「おやすみなさい」
川西「ごゆっくりどうぞ」
水田「あと、おしぼり変な臭いしましたよ」
川西「一言多い」
水田「(奥いって戻ってくる)おはようございます」
川西「おはようございます。昨晩寝れましたか」
水田「なんか窓に虫がバンバン当たって眠れませんでした」
川西「虫が類は友を呼ぶって」
もう「だまれ」と言ってる後なので、嫌みを遠回しに言う笑いです。
水田「朝時間あったので温泉いただきましたけど」
川西「よかったでしょう、うちの温泉」
水田「凄いお湯はよかったんですけど、なんかHPの写真とお風呂の感じがちょっと違うなと」
川西「写真は創業当時のものになるんで」
水田「ですよね、なんか年期はいってるな」
川西「お湯に変わりはございません」
水田「風情風情はあると思うんですけど」
川西「うちは幻想とかけなのしれた」
水田「いちおうなんか騙されたなって思ったんですよ」
川西「神経痛、冷え性こういったものによく効くので評判です」
水田「ほうやったら、こういったものに・・」
川西「皆さん健康になって笑顔で帰る、写真が古くてすんまんせんでした」
お年寄りを再度論破する、容赦の無い笑いです。
水田「早急に変えた方がいいですよ」
川西「あ、チェックアウトの時間過ぎてました。帰れ、もう客でもなんでもないんで帰れ」
もう、嫌いなのが出過ぎてちょくせつ思ってることを「帰れ」と言ってしまっている開き直りの面白さです。
水田「お土産とかみたいなと思って」
川西「もう、掃除せんとあきませんので、じゃまやわ(方で押す)のいてもらえます。ゴミかな掃いて捨てたろかな」
水田「(携帯いじる)すません、すません、すません、あのネットで宿泊予約したのでもう一泊しますわ」
川西「・・・」
水田「チェックインの時間です」
川西「・・いらっしゃいませ」
あきらめて潔い姿勢の笑いです。
水田「・・(笑顔でお辞儀する)宜しくお願いします」
川西「どうぞ中入って下さい」
水田「ええ」
川西「びっくりしました。高田延彦来たかと思いました」
さっき学習してトムクルーズと言うのを辞めたんだ。正直に言うんだという笑いです。
水田「ちょっと早いですけどお部屋の方いきます」
水田「すいません」
川西「注ぎますお食事の1杯目。はい傾けて傾けてグラス傾けて、もうちょっと傾けて、もうちょっと傾けていただいて」
扱い方が分かって上手になって、さっきとの比較出来る面白さです。
水田「(注がれる)」
川西「うわー泡ナシでできた」
水田「まあ、泡がないのも問題ですけどね、ふたの役目もしてますし香りが」
川西「こうしたらできますよ(水田のグラスの手を持ち振る)こうしたらはい、泡です」
もうどうでもいいやとなってる接客の面白さです。
水田「手びちょびちょになりました」
川西「ティッシュで拭いたらよろしいやん」
水田「ああ」
川西「はい、カメムシとりました、窓から出します。出て行けー、2度と来るなといったろうに、2日も連チャンで来やがって、暇なんかボケー、因みにお仕事はなにされてますか」
2回目なのでさっきより容赦が無く言ってる絵が面白い見せ方です。
水田「じゃらんで働いてます」
川西「すいませんでした」
旅行雑誌じゃらんに勤めているから、こんな人間生だし何か書かれるか怖くなり、全ての立場が入れ替わる面白さです。
水田「こんなうまいビール飲めるんやったら旅行行こうかな」
川西「絶対いくな、もうええわ(お辞儀)」
水田「(お辞儀)」
(ここの説明も欲しい等ありましたら、コメント下さい。)