最終決戦

 

 

★最終決戦1組目 とろサーモン よしもとクリエイティブエージェンシー大阪

左 村田秀亮  右 久保田かずのぶ

 

ネタ 石焼き芋(全書き下ろし)

 

とろサーモン

村田「どうも、こんばんは、とろサーモンです宜しくお願いします」

久保田「こちらこそ、とゆうことでね」

ここもシンプルでお客さんに言ってる言葉を相方が受けとめると言う笑いです。

村田「なにがやねん、お前、こちらこそってのはお客さんに言ってるんですよ、本当にねー、いや、ちょっとこないだむちゃくちゃ腹立つことあったんよ、道歩いてたら、前からおじさん歩いてきてね、肩ぶつかって来てむちゃくちゃ文句言われたんや」

久保田「あっそ」

村田「気分悪いやろ」

久保田「べつに」

村田「そうゆうとき、どうしてんねん、ほんなら」

久保田「もめたくないんだろ、喧嘩したくないんだろ」

村田「ああー」

久保田「流れに身まかせろよ、そんなものは」

村田「なんや、流れに身任すってよ、じゃ見してくれよ、ほんなら」

久保田「ちっ、うるせえな」

村田「うるせえなって何やねん(下手に移動、歩いてくる)」

久保田「(上手に移動、歩いてくる)」

村田「(中央でぶつかり、歩いていく)う」

久保田「(中央でぶつかり村田にくっついて歩く)」

この肩がぶつかって、村田さんにくっついて後ろ歩きで黙って歩いてついて行くは絵としても斬新で、意外性が高い表現です。

村田「(少し押し離れ中央に戻る)」

久保田「(中央に戻る)」

村田「気持ち悪い事してくんなお前、なに肩へばりつけて後ろさがってってるの、ずっと耳元でごめんなさいね、ごめんなさいねって言ってたよ、どけよそこを」

2人の距離が近いので耳元で何かを言っている事の見せ方で、連続で面白さを表現されています。

久保田「ああ」

村田「違う俺石焼き芋が好きでね、それを買いに行ってたのよ」

久保田「んー」

村田「おいしいでしょ、石焼き芋って」

久保田「あんま嫌いやねん、好きじゃない、言わんといてくれ」

村田「なんで、おいしいやないか」

久保田「トラウマがあんねん」

村田「なんのトラウマやねん石焼き芋で」

久保田「ちょっとね、ちっちゃい頃、ちょっと食べ過ぎてまして、まあ家族がいたんですね、まあ食べてまして、ちょっと、まあ、すません、ごめんさい、ちょ重い話しになるんですけど、食べてふっとでちゃったんですね」

村田「でるよ、おならぐらい」

久保田「それでちょっと、母親がそれ臭ってなくなりまして」

アニメのような大げさすぎる笑いです。

村田「どんだけ臭いねん、お前は、お尻から毒ガス出てるやん、危ないな」

久保田「ちょっと、すいもせん」

村田「すいもせんってなに、しょうもないな、なに言うとんねん、違うねん、だからこっから先がいんですよ、石焼き芋屋さんって」

久保田「なにが」

村田「もうな、あの、住宅街の車に乗って走ってみたい、マイクつかって」

久保田「やれよ、やれよ」

村田「ちょっと、やらしてもらいます、すいません」

久保田「いつでもできる、俺は興味ねえからな」

村田「いきますよ、ん、石焼き芋おいも」

久保田「(小声で)しらない、しらない・・」

村田「あったかいおいも、ほかほかのおいも、あつあつの石で焼いた、石焼き芋はいかがでしょう」

久保田「クッ、ドン、助けてくれー」

村田「ひかれてるやないか(久保田の頭と体を押す)あんなゆっくり走った車にひかれてるやないか、やめとけよ」

久保田「なんで」

村田「ただでさえうちの会社車の事故多いやからね、やめてよ、ホンマに」

ここでNON STYLE井上さんのひき逃げ事件をいじって笑いにかえています。

久保田「ああ、そうか」

村田「ホンマあかんよ」

久保田「わかってる」

村田「気持ちいいしストレス発散になるのよ」

久保田「発散にはならへんけどな」

村田「なるから、やってみたらええわ、ほんなら、ああ」

久保田「石焼き芋、おいも」

村田「うんうん」

久保田「あつ、なんや、あちゅあちゅのか、ん」

言い間違えて笑いをとる見せ方です。立て続けに行って笑いを増幅させています。

村田「あつあつのや」

久保田「ん、あちゅあちゅの」

村田「あちゅあちゅ、やない、あつあつ」

久保田「あつあつの芋で焼いた、あつあつの」

村田「芋でやいたらあかん、芋2本並んでるだけや、なんもならへん」

久保田「あた」

村田「あたたかい」

久保田「あたたかなる石で焼いた」

村田「なるとかいらん、俺の言うとおりやれや」

久保田「聖なる石で焼いた」

言い間違えがだんだん別の意味を思わせる言葉へと変化していっております。

村田「聖なるってなんや、スピリチュアルいらんから」

久保田「次教えろよ」

村田「芋を紙で包んで渡す」

久保田「いもを紙でつつ、いんもうを紙で包んだ」

村田「陰毛ちゃう芋を」

久保田「芋を紙で包んだ」

村田「なにしてんねん」

久保田「芋神、芋神様は」

村田「芋神様ってなに」

久保田「芋神様は」

村田「なにそれ」

言い間違いからの発生で、別の展開にもっていって表現されています。

久保田「うるせえな、(村田を押す)俺が言った方が人集まるはボケ」

村田「なんやこいつ」

久保田「聖なる石からご誕生された芋神様はいかがでしょうか、芋は焼くんじゃない、焼いたじゃない、焼かしていただいているんだ、私達は芋神様から与えられた力の幸福と幸せを掴むのです、さあ、私達は革命の時代です、芋神様に感謝いたしましょう。全てはIMOいものように生きていくのです。さあ皆さん信じるのです。(一歩上手に移動し、村田の方向く)すいません3年前に会ったものです。あなたから貰ったおいもがこんなに大きくなりました。今このおいもは感情を持ちだしました。あなたに会えることを感謝しております。(中央に戻る)よきに計らうが良い。私達は・・」

宗教的な世界観のなかで「IMOいも」のくだらなさを引き立てて、どんどんストーリー展開することで、石焼き芋屋からの離れ具合を注意することで、笑いにしております。

村田「双方誰やねん(久保田を突き飛ばす)こいつら、気持ち悪いな、信者と教祖みたいな奴おる。信者が一番やばい。めちゃくちゃ長い芋もってたぞ」

久保田「なんやねん」

村田「怖いねん、ホンマにお前、全然できへんやったやないか。石焼き芋やさん」

久保田「な、結局漫才師かでけへんからな」

村田「もうええわ」

久保田「え、フォーエバー、あの、このまえ・・」

村田「(少し押す)もうええわ言うてんねん」

(2人押し合う)

村田「うるせーよ馬鹿たれお前」

久保田「なにがやねん」

村田「フォーエバーあらへんで永遠に漫才でけへんやろ」

久保田「言ってるやん、言ってるやん」

村田「なにを」

久保田「この話しは芋だけに」

村田「ああ」

久保田「雪水とれるあしたかなや・・はっ」

まとめようとして、まとめられなくなり、自分でも不思議がる笑いになります。

村田「(両手で突っ込む)こっちの台詞や」

久保田「ありがとうございました」

村田「ありがとうございました」

(ここの説明も欲しい等ありましたら、コメント下さい。)

 

⑮につづきます。