★4組目 スーパーマラドーナ よしもとクリエイティブエージェンシー大阪

左 田中一彦  右 武知 

 

ネタ コンパを仕切る(全書き下ろし)

 

武知「どうも、スーパーマラドーナです宜しくお願い致します、ありがとうございます。ねえ」

田中「僕今結婚してるんですけど」

武知「まぁ結婚してましてねえ」

田中「僕の同級生がまだ独身なんですよ」

武知「もう、ええ年なのに、まだ独身なんや、結婚あせらな駄目ですよねちょっと、ねえ」

田中「だからね、こないだ、コンパ開いてあげたんですよ」

武知「へー、やさしいやん、友達思いのとこあるやん」

田中「だから、ちょっと気まずいことがあって」

武知「なにが気まずい」

田中「おねえがいたんです」

武知「おねえおった、気づかんかった」

田中「おい、あっこの3人組や」

武知「あ、そんときの事を再現してますね」

田中「俺コンパ初めてで仕切るのも初めてやけど、がんばるからな」

武知「コンパ初めてで、仕切るの初めて、大丈夫それ」

田中「(歩く)ど、どうも」

武知「居酒屋でね、ここに女子3人こういるんですよね」

田中「・・どうも」

武知「緊張しすぎや、男だったらぱっと喋れや」

田中「もみもみ、なんてね」(胸をもんでる描写)

武知「最悪の出だしや、最悪のスタートきってもうたぞこのコンパ」

一番気を遣うところで、一番空気読めない行動をしてしまうという笑いです。

田中「変な意味じゃなくて」

武知「変な意味しかないやろ、酔うてこれ(胸をもんでる描写)変な意味しかないねんこれ」

田中「変な空気にしちゃって、すいませーん」(お辞儀をする)

武知「謝るんか、店員呼ぶかどっちかの言い方にしてくれよ、丁度間の言い方するな、どっちも反応するやんけ、アホ」

1つの「すいませーん」で2つの意味をさして戸惑わすという笑いです。

田中「なんか注文しようか」

武知「おお」

田中「おい」(下手見て声張る)

情けない男が急に偉そうにするという腹立つ笑いの誘い方です。

武知「偉そうにするな」(後頭部軽く叩く)「店員さんに偉そうな奴1番腹立つねん」

田中「ビール6つと、焼きそばと、白ご飯」

武知「どんな注文やねん、なんで6人でそれ食わなあかんねん」

田中「めっちゃ、目大きいね」

武知「誉めたあげろよ」

田中「西川きよしさんに似てるね」

例えで似てても喜びたくない人選をする笑いです。

武知「やめたれよ、生身で火星に降り立ったみたいな目してはんねんぞ」

田中「で、妊婦さん、違う」

失礼だろという笑いです。

武知「お前、失礼やろ、腹出とったんかいおい」

田中「あ、あれに似てるね」

武知「なんやねん」

田中「あのカニ」

武知「カニ、3人目凄い顔してる」

これはこの後の笑いに繋げるための振りの「カニ」になります。

田中「ビール、きたきたきた、みんなジョッキもって、じゃあカンパーイって言ったらグラスを当ててのむねん、これが普通やねん、なんか始まりの合図みたいな感じで(飲む)」

飲むタイミングを戸惑わすと言う笑いです。

武知「どうしたら、ええねん、変なタイミングで飲み出すなよ、お前は」

田中「王様ゲームしよう」

武知「そなん、いきなりせえへんねん、仕切り下手やな」

田中「とりあえず、1人づつ、このレンゲをひいて下さい」

本来ならお箸の所を何にするかのボケでレンゲにされていました。

武知「普通、割り箸やろ、なんで中華風やねん」

田中「王様だーれだ、はーい」(元気よく)

武知「テンション高いねん、気持ち悪いな、もう」

田中「じゃあ、ええ、1番と3番が、城の警備の強化」

武知「それホンマの王様やねんか、お前ルール知らんやろさては、おい」

王様ということころに忠実に考えすぎという面白さです。

田中「何番、2番」

武知「聞いたらあかんねん何番とか」

田中「2番と王様が尻取りゲーム」

武知「ゲーム中にゲームすんなよ、ややこしいな、お前は」

田中「尻取りのりから、リンゴ、ごはん、負けた」

武知「何がしたかったんや、何の時間やったんや今のは」

田中「罰ゲームな」

武知「罰ゲームやないねん」

田中「浜崎あゆみの物真似、えー、どうも浜崎あゆみです、似てないわ、楽しいね」

これは似てない浜崎あゆみをやっていながら、何人か分を1人で喋っていると言う1人でなにをやっているんだ。の笑いです。

武知「1人で何やってんねん、おい、全部1人でやってもうやないか、おい」

田中「あー、焼きそばちょっとだけ余ってるよ」

武知「もう、ええねん」

田中「遠慮のかまたり」

武知「かたまりや、なかとみのか」

田中「じゃんけんしよう、じゃんけんほい、じゃんけんほい、じゃんけんほい」

武知「女の子にあげろよ、ええから」

田中「やったかったー、いただきます」

武知「なんでお前がかつねん、腹立つな」

田中「自分ちょきばっかりやね」

武知「カニやからや、ええねん別に言わんでも、おねえどれやねん、はよ教えろよ」

初めの方に出た「カニ」の振りがここの「カニやからや」で生かされています。

田中「ちょっと俺らトイレ行ってくる、(西川きよし)まっといてやー」

武知「物真似すんな師匠の、この子にも師匠にも失礼やろアホお前は、なんやこいつ」

西川きよしでふざけるのとさっき西川きよしに似てると言ったのでさっきよりより失礼になるという笑いです。

田中「(しゃがむ)今んとこだれがいい」

武知「誰がうんこしながら作戦会議すんねん、普通おしっこしながらやろ」

田中「ジャー、ガチャ」

武知「汚いねんお前は、もう」

田中「(立っておしっこする)」

武知「こっちでやっとけや、忠実に大と小せんでええねん、お前は」

田中「戻ろう」

武知「こいつなんやねん、さっきから」

田中「ごめんおまたせ」

武知「おまたせやないねん」

田中「よかったー、財布盗られてなかった」

これは本来なら大分失礼で空気が悪くなるような台詞をあえて言うことで笑いを呼んでいます。

武知「失礼やねん、お前(肩を軽く叩く)、女の子が盗るとでも思ったんか、お前は」

田中「古今東西しよ」

武知「もう、ええって」

田中「イヤホン(手2回叩く)そうだ、お題言うの忘れてとった」

武知「なんのイヤホンや、何のお題やったらまずイヤホンって出て来るんや」

田中「アントニオ猪木が言いそうな台詞」

武知「なんや、そのお題、なあ」

田中「いくぞ、1,2・・」

武知「おい」

田中「3、ダー、(2回手を叩く)×5」

武知「切れ悪いねん、古今東西とかやったらな最初は都道府県の名前とかでええやないか」

田中「げんきですかー、(2回手を叩く)」

これは、猪木の代表的な台詞をそこまで世間は知らないのを振りにして、以外と続くことで笑いにしています。

武知「周りはなんて言って乗り切ったんや」

田中「(2回手を叩く)×3」

武知「俺その2個ぐらいしか知らんぞ、おい」

田中「あー、イソギンチャクは」

ここは何言ってもいいゾーンなので一番センスが出やすいです。決勝に行くメンバーは全員絶妙な台詞をはめ込む事が出来るのが素晴らしいところです。「イソギンチャク」がちょうど対比と思われやすいとチョイスされています。

武知「言うわけないやろ、なんで猪木がイソギンチャクって言うねん、アホ、お前は」

田中「はい、負け、じゃいっきね」

武知「いっきさせんな可哀相やから」

田中「(手拍子)がんばれよー」

武知「急性アルコール中毒とかになったらどうすんねん」

田中「飲め-、飲め-、あ羊風に言ったら、飲め~、一気に飲め~、いえーい、はい、飲め飲め飲―め、飲め飲め飲―め、飲め飲め飲―め、飲め飲め飲―め(動き回る)」

過剰な動きと一気コールでシャブ中感を出して、「こいつ薬やってるのか」の台詞で笑いに誘っています。

武知「こいつ薬やってんのか、おい、やばすぎるやろマジで」

田中「口の周りに泡ついてるよ」

ここもカニの振りが生きています。

武知「カニやからや、女の子も注意せえよ、まじでもー」

田中「(後ろ向いて、女の子を演じる)田中さん面白い-、神を信じますか、あー」

複数人演じる人間が共通して危なっかしい台詞を言うことで、笑いになってます。

武知「全員やばいやないか、おい、全員やばかったわ女の子が」

田中「(正面向く)楽しいな」

武知「楽しないわ」

田中「せやなー、そうねー」

武知「こっちにおったんかい、おねえ、こっちやなかったんかいお前は」

田中「こんな感じやった」

武知「むちゃくちゃや、もうええわ、どうもありがとうございました(お辞儀)」

武知「(お辞儀)」

(ここの説明も欲しい等ありましたら、コメント下さい。)

 
⑦につづきます。