★今回の出演は笑神籤(えみくじ)

これは簡単に言うと生放送でクジを引いて出た名前の芸人さんがネタをやるとゆうものです。ネタ前に毎回引くので初めから最後まで気が気じゃないのです。

なので何番目に誰が出るのか誰にも分からない上に生放送とゆう放送事故スレスレの演出がかなり攻めた企画となっております。

 

前回までは順位が事前に全組わかっていた上に、敗者復活枠は一番最後だったのですが、今回はクジなので一番目に出るかもしれない可能性も出てきます。これが今までM-1グランプリを見ていた人にするとかなり刺激的な演出だったのじゃないでしょうか。

 

これより全組のボケの解説を赤文字で表記さしていただきます。

説明でも分かりやすいと判断したボケなどには解説しておりません。

 

★1組目 ゆにばーす よしもとクリエイティブエージェンシー東京

左 はら  右 川瀬名人

 

ネタ ビジネスホテル(全書き下ろし)

 

はら「いえーい」

川瀬「ゆにばーすと申しまして。見た目さえないメガネと邪悪なちびまる子ちゃんでやっておりますよ~」

1つ目の笑い。登場してセンターマイクに登場するまで絵面の振り「見た目」を使って言葉載せております。ここは突っ込みがないので共感させるパーセンテージが多くないと笑いがおこらないです。

はら「誰がペコ&りゅうちぇるだよ」

川瀬「全然似てへん」

2つ目の笑い。真逆の事をいって違和感を出して笑いを誘います。

川瀬「はらさんと、川瀬で頑張っていきましょう。宜しくお願いします」

はら「いえーい」

川瀬「ありがとうございます。僕ら吉本芸人なんですけど、吉本入って本当によかったなと思うんですね。まず偉大な先輩、師匠・・」

はら「ねえねえ」

川瀬「沢山いらっしゃいます。それだけじゃなくて・・」

はら「ねえねえ」

川瀬「こうやって、地に足着けて漫才できるのは・・」

はら「ねえねえ」

川瀬「吉本が劇場一杯持っているから・・」

はら「ねえねえねえ」(肩叩く)

川瀬「なんやねん、おい(振り払う)吉本入って良かったなっちゅう話しをしてんねん」

はら「今度泊まりの営業だって」

川瀬「ねえ、若手にもそうゆう仕事くれるええ会社なんですよ」

川瀬さんがよしもとの事務所の素晴らしさの話題

はらさんが、地方営業の話し、別々の話しをしているのですが

はらさんの話しとリンクさせ

はら「部屋一緒だって」

川瀬「ブラック企業やー、弊社はどこで経費削減してんねん、おい」

3つ目の笑い。

これは誉めていた川瀬さんを、はらさんの言葉で豹変させ真逆の意見を言わせる落差で面白さを出しています。

はら「なんか、働く人々が泊まるホテルらしいよ」

川瀬「ビジネスホテルって言え、気持ちの悪い、俺とお前が同じ部屋やばいやろ」

はら「ちっ、思春期が」

川瀬「誰が思春期やねん」

4つ目の笑い。冒頭からの立場の強い川瀬さんに、自意識過剰して踏み込むのが秀逸です。

川瀬「3,4人お付き合いしたことあるっちゅうねん」

はら「3,4人だったら3人か4人か覚えとけ」

川瀬「正論すぎるやろ」

5つ目の笑い。普段の日常である会話にメスを入れて笑いを誘っています。

確かによくよく言われてみればという気持ちになるでしょう。

川瀬「ほな、じゃお前は何人付き合ったことあんねん」

はら「0,1人」

川瀬「もっと覚えといて、0と1は凄い差やから」

6つ目の笑い。5つ目の振りで、0という数を入れることによって全く印象の違う言葉に代えてしまう素晴らしい技術です。

はら「川瀬が変な気起こしてもなんだから、シミュレーションしとこうよ」

川瀬「変な気がおこるとしたらそれは勇気とゆう奴やろ」

7つ目の笑い。本題に入る説明で相手をくさし(悪く言い)笑いに変えています。

ここから漫才コントのコント導入になります。

(はらさんは寝っ転がり、川瀬さんは背伸びをする。)

川瀬「ああー仕事疲れたー」

はら「わーい、わーい」

川瀬「いやおい、なにしてん、なにしてん、はしゃぐな」

はら「川瀬もやんなよー」

川瀬「やらへん俺ええ年して」

はら「フロントの床気持ちいいよー」

川瀬「今すぐ立てー、フロントのお姉さん凄い目で見てたー、はよ部屋入って」

部屋の中にいるとみせかけて、フロントの床、布団とは他のお客さんもいるし、固くて冷たい所を楽しんで転がっている違和感が面白さを誘います。

はら「すいません、乗ります」

川瀬「エレベーターかいな」

はら「ウイーン」

川瀬「混んでるなー」

はら「うーん、ねえねえ」

川瀬「なんや」

はら「部屋入ったら何する」

川瀬「何する、好きせーよ」

はら「バスローブ着る」

川瀬「まかせるよ、お前バスローブ着たらスターウォーズのヨーダになるけどな」

はら「頭まで被ったらETになります、誰がETだよ」(押す)

川瀬「なにしてんの、すんません、すんません」(他の客とぶつかる)

ヨーダに似た見た目でうけた後にETのノリ突っ込みで他の人にぶつかって謝る。ETがボケとみせかけてその後にもう1つ控えてあるのです。

はら「チン、ウイーン、ねえねえ」

川瀬「なんや」

はら「部屋1階だよ」

川瀬「ほな、なんでのってん」(優しく叩いて突っ込む)

自然にエレベーターに乗るので、部屋1階で裏切られて笑ってしまいます。

川瀬「はよ、部屋入れや」

はら「うわーベッドあるーふかふかー」(ベットに乗って2回ジャンプし3回目から頭を右に傾けて飛ぶ)

川瀬「いや、もう、はしゃぐな、はしゃぐな」

はら「いえーい、いえーい」

川瀬「天井低ない、頭打ち過ぎやで、ちょっと」

ベッドではしゃいで天井が低いというボケは秀逸で、予想を裏切られてしまいます。

はら「しゃいしょはぐー、じゃんけんぽい(じゃんけん勝つ)いえーい」

川瀬「なんやねん、なんやねん、これ」(じゃんけん負ける)

はら「川瀬負けたから上のベッドね」

川瀬「2段ベッドやった、そりゃ頭打つよそんなもん、売れ上の段怖いからいややねん」

ここで天井が低いのではなく2段ベットの2段目に頭をぶつけていたのが発覚

ホテルで2段ベットのイメージがない為、ここも予想を大きく裏切られます。

はら「わかった、じゃあ大喜利で決めよう」

川瀬「めっちゃ芸人やな」

こうゆうキャラクターが強い人は大喜利が苦手なんじゃないかと思われている、あるあるを使い「めっちゃ芸人やな」の突っ込みで、笑いに変えています。

川瀬「かかってこいよ」

はら「じゃあ、こんな戦争は嫌だ、どんなの」

川瀬「どんな、戦争もいやじゃ、あるだけで嫌やねん、あれは」

大喜利をするとみせかけて、大喜利の問題自体を裏切っています。

はら「答えられませんね」

川瀬「答えられるかそんなもん」

はら「私のかちー、いえーい、」(5回首を傾けながら飛ぶ)

川瀬「ベッドから降りろ、明日も朝早いねんからシャワー浴びて寝よう、もう」

はら「・・もお」(胸を押さえて逃げる)

川瀬「なんやお前、変な感じだすな、あほんだら」

はら「(あたまをごしごししながら)うー翼の折れたエンジェル、あいつがあー♪翼の折れたエンジェル、みんな飛べないエンジェル(ドアあけて)ベランダさむ」(震える)

川瀬「なにしてんねん、クソ近所迷惑やから」

ここは凄いです。選曲で面白さが全く変わりますので流石です。

はらさんの見た目が少しだけ中村あゆみさんに似ているだけで思いっきり歌うのでここまで面白さが出るのは最高傑作かもしれません。

さらのそこからのベランダで歌っていただけのもっていき方、ベランダに行くときにへんにドアを開けずにすっといき、戻ってきたときだけドアを開けるのに違和感を持たせなかったのは勝利です。

はら「風呂上がりはこれこれ」(ビンをもつ)

川瀬「お前ベランダ上がりやろが」

ベランダ上がりという突っ込みがエッジがきいて耳障りに引っかかりを持たしてあります。

はら「化粧水うま」

川瀬「何飲んでんねん、塗るもんやからこれ」

はら「塗ってたら追いつかねえよ」

川瀬「なんてゆうたらええねん、それにかんしては、もう寝る俺は(布団被る)」

はらさんの塗ってたらおいつかねえよ、の冷めた言い方と自虐フレーズ、常軌を逸した行動が正当化強引にされていうのが、流石です。

はら「ねえねえ、ねえねえ、ねえねえ、コンビの今後の事について話したいことがあったのに」

川瀬「なんやねん(小声)」

はら「好きな人いるの」

川瀬「はよ、寝ろー、あっちいけお前はもうー」(蹴るそぶり)

はら「(少し歩く)わー夜景めっちゃ綺麗、(涙を拭く)ふっ、私も年かな夜景見るだけで、涙が出るなんて、ガンバレー、私―」

川瀬「さっきからここ1階やぞー」

完全にここで見てる方は1階にいることを忘れているぐらいの展開の後で言ってくるのは構成が素晴らしいです。

川瀬「もう、ええわ、どうも、ありがとうございました」

(ここの説明も欲しい等ありましたら、コメント下さい。)

 
④につづきます。