漫才(M-1グランプリ)がよくわからない人用です。

 

2017123日日曜日オンエアになりました。

M-1グランプリを楽しむ為の解説をさしていただきます。

 

M-1グランプリの漫才の短所として

日常ライブに足を運んだりしていないと免疫力がなく、漫才の話しが早くついていけない場合が多くあります。

 

スピードとボケ数が賞レース仕様で早すぎる場合がある為ついていけずに、なんだったんだ。よくわからなかった。しまいには面白くなかった。

 

等という場合多くないでしょうか。

これは

理解出来ない=面白くない

と頭で変換さしてしまう場合があるので。

理解出来る=面白い

となりますように、どのように見れば良いかを解説いたします。

 

<漫才>とはセンターマイクの前で2人以上の人間が話し合いで笑いをとる事です。

道具は使っては駄目とされています。ごくまれに例外もあります。

<コント>とは設定に乗っ取って役を演じながら笑いをとることです。

例:お母さんと子供 警察と泥棒 医者と患者 等

衣装を着たり、道具を使ってもよいとされています。

<漫才コント>とは、センターマイクの前で2人以上の人間が話し合いで笑いをとる時間とコントに入る事もするという事です。センターマイクの前でするコントは、道具は使っては駄目とされています。漫才とコントの割合は人それぞれで、中にはセンターマイクの前でコントの説明だけをして、コントにはいる形式の人達もおられます。

 

なのでM-1グランプリはセンターマイクが必須なので、漫才か漫才コントでなければなりません。コントのみ(衣装、道具、持ち込み)はNGになります。

 

M-1グランプリは新しい漫才を見る事が出来る番組でもあるので

演出が特殊で新しく見せる演出であえて小道具を使う人もおられます。

 

<過去に小道具を使い物議を醸し出したコンビ>

M-1グランプリ2002 テツ&トモ

いつも通りのギターであるあるネタをやったところ準決勝でドはまりして、決勝へコマを進めてしまいましたので、そのままギター持ち込みでネタをやられておりました。

 

M-1グランプリ2004 東京ダイナマイト

登場で刀をもって来て「刀もってきたぞー」とあえて道具がタブーなのを振りに笑いをとっておられました。。

 

M-1グランプリ2008 NON STYLE

ネタの最中にリップクリームを出してボケの1つとして見せておられました。

 

M-1グランプリ2017敗者復活 天竺鼠

センターマイクが置いてあるのを振りにしてセンターマイクを自分でもう1本持ち込んで、勘違いを演出されておられました。

 

関係者から見るとネタの中に持ってくるか、掴みで持ってくるかで印象が違ったり、使うポイントで「あり」「なし」が別れる場合があります。

結局道具は使っていいの、いけないの、とゆうところはいまだに解決してないグレーゾーンでもあります。公には漫才で道具を使うのはいけないとされています。

 

よくバラエティー番組でも気軽に出て来る「M-1グランプリ」という言葉。

★まずなんでこんなに騒いでいるのかというと。

    「売れる」 賞レースで優勝すると売れるのが確定される数少ない1つだからです。

他の賞レースでここまで優勝した芸人が売れることに対して信頼のされている番組はありません。

    「ステータス」 今年は4094組の中の1番になれる闘いでした。M-1グランプリ以外でこれほどの組数の参加するイベントが他にないからです。

    「ネタがカットされない」 18時57分~生放送 地上派のゴールデン番組で生放送なので編集で短くされることなくネタが4分きっちり出来る。売れてない芸人が、ゴールデンで4分感ネタでアピール出来る事は本来ならばないのです。

    「業界からの注目」 オフィシャルHPで予選中に大手スポンサーが4社ついておりました。これほど、出資者(番組運営資金を出す会社)が注目するということは、仕事にそれだけ繋がりやすく。

次の年から営業、学園祭、ネタ番組で呼ばれる可能性が多くなり、この営業や学園祭が高い出演料を払ってくれるので、お金に繋がるのが目に見えてわかりやすいのです。

他の賞レースではここまでスポンサーがつくことはありません。

    「ネタ番組で1番を誇れる程の視聴率」 ようするに有名になりやすいのです。

今回は 関東平均視聴率15,4%、関東最高視聴率21,7%

関西平均視聴率24%、関西最高視聴率34,6%

これほど高い数字をたたき出せるのは他にはなくバラエティ番組としても年末特番としても信用の高い番組になっております。録画やYouTube閲覧(視聴率に入らない閲覧者)などを含めるとかなりの人数の方が見ていることになります。知られると言うことはそれだけ有名になるということ、お声がかかりやすくなるという事でもあります。

    「松本人志に見て貰える」 今現代の活躍しているお笑い芸人20代後半~40代前半の芸人さんは、大多数、松本人志さんの目を気にしながら活動していると言っても過言ではありません。そのお笑い界のトップに君臨している1人の松本人志さんに1番良いネタを見て貰った上にコメントをしてもらえるのは、何にも代えがたく有り難いと思っている芸人さんで溢れているのです。1視聴者だと伝わらない部分ですが。凄い特別な有り難い空間でもあるのです。

    「同業者からの信頼」 多くの芸人さんはいつまで続けて良いのか迷いながら活動しています。決勝に出演が決まったら。同業者からの信頼も熱くなり、下隅もしやすい空気になり、評価して貰えた事により自信を持ち、より継続力が上がるのもあります。

ただテレビのネタ番組に出るだけだと、信頼までは勝ち取れないのです。時には一発屋と呼ばれ、時には1回のネタ番組の出演で終わり。M-1グランプリだと他のネタ番組にも必ず呼んで貰え、1発屋という言葉が使われないポジションに在籍出来ます。

 

多少なりおわかりいただけましたでしょうか。

 

<決勝に辿り着くまでの道のり>

若手お笑い芸人は普段は10~100人くらいの場所でネタを披露することが多く。

M-1グランプリ3回戦以降からの客席の多さ、かつその席を埋めるお客さんの数で緊張しまくります。

 

(東京予選の場合)

1回戦は 1組の持ち時間が2分で以下の会場を多く使っておりました。

新宿シアターモリエール 約150席

シアターブラッツ 約80席

渋谷よしもと∞ホール 約218席

席数もバラバラで満席になる日、3分の1くらいしか埋まらない日などがあり、エントリーの日にち選びも運になります。勿論お客さんが多い日の方が盛り上がりやすいです。

1回戦は人気があり、入場料は当日のみ500円で入場できるというのもあり、初日などは満席になって列が出来る場合も多くあります。

 

2回戦 雷5656会館ときわホール 325席 1組のネタ持ち時間3分

ここから入場料も当日のみ2000円になり浅草駅から遠い事もあってか、満席になることはほぼありません。人気の芸人さんが集まる日が偶然あると、その日は完売という時もあります。

 

3回戦 ルミネtheよしもと 458席 1組のネタ持ち時間3分

前売り3000円 当日3500円

ここから急に完売続出で当日券を求めていくとほとんどが立ち見か入れない事にもなります。

格式高い劇場の為、芸人さんは稽古量が急に増えここを突破出来るかどうかで頭をかかえます。

よく他事務所の芸人さんが、よしもとの芸人さんは普段からルミネtheよしもと、に立てて慣れてるからいいよな。なんて事を耳にしますが、出演出来るレベルが既にかなりの位置にいかないと無理なので、勝ち上がっているのがルミネに出てるからではなく、ルミネに出れる程のレベルだから勝ち上がっているのはあるかもしれません。

 

準々決勝 浅草公会堂 1082席 1組のネタ持ち時間4分

前売り4000円 当日券は今回はなし

即完売で、チケットをとるのも超難解で、見るのも出るのも凄いのが、M-1グランプリ

準々決勝なのです。

これだけの、人数の前でネタをやることが出来るのは、芸人さんの生涯でほとんどないので、思った笑いにならなかったり、涙を飲む芸人も多数続出します。

ここで決勝でやる予定のネタをかけなければ落とされるくらいの狭き門。

かなり白熱しております。

 

準決勝 NEW PIER HALL 796席 1組のネタ持ち時間4分

前売り5500円 当日券今回はなし

即完売で、会場前でチケットを求める姿もチラホラ。

出演者も29組とワイルドカード(準々決勝のGyaO動画視聴人数1位のグループ)1組

計30組が出演します。決勝より面白いなんて事を言われる方も多くいるくらいのプレミアムチケットです。

 
②につづきます。