天「…だ…」

夏「なんだ?」


天「いっつもいたずらしちゃうのはてんだよ!ひかりゅはわるくない!ひかりゅをなかすなっ!」 



突然立ち上がった天ちゃんが、ひぃちゃんの前に立ちはだかり、ひぃちゃんを守っている。


その顔は涙でぐじゃぐじゃで。


でも、絶対にひぃちゃんを守るという気持ちの宿った目をしていた。



ひ「てんちゃ…」


夏「そうかぁ!お前かぁ!じゃあお前を食ってやる〜!」


夏鈴ちゃんノリノリやん(笑)


保「そうだなぁ!そうしよう〜!」


そう言って2人で両手を挙げて天ちゃんに迫る。


すると後ろからひぃちゃんが天ちゃんを引き寄せ、ぎゅっと2人で抱き合った状態になった。



…かわいい。



夏「…ふふっ」

保「…はははっ!」


ひ天「「??」」



夏「ごめんごめん。保乃と夏鈴やで。(笑)」

保「ごめんな〜ちょっと2人を脅かそうと思って(笑)」



ここでネタバラシ。


お面を2人で取ると、小さな2人は目をまん丸に見開いて私たちを見つめた。


そして次の瞬間には大粒の涙を浮かべながら私たちに飛びついてきたのだ。


ひ「もぅ〜!!こわかったんだよぉ〜!!」

天「…こわかった…」


保「ごめんごめん。2人が小さくなるのにハマりすぎてるからお仕置しようと思って(笑)」

ひ「ごめんなしゃい…」


夏「んーん。夏鈴らも脅かしすぎてごめんな。」

天「てんも。ごめんなしゃい…」


夏「でも、天、偉かったね?ひかるのこと守ろうとして!」


ひ「てんちゃん!うれしかった!ありがと!」

天「えへへっ」


保「じゃーん!これ買いに行ってたの!」


ひ「あ!ホゲータのえほうまきだっ!」

天「おまめさんもある!」


夏「本当の鬼さんが来ないように、恵方巻き食べたらみんなで少し豆まきしようね。」


ひ天「「うん!」」



こうしてみんなで健康を願いながら恵方巻きを食べ、豆を食べ、豆をまいた。



ひ「せーの!」


「「おにはーそと!ふくはーうち!!」」