るんちゃんがファンの立場の世界。



ひかるside


はぁ…やばい。

ついにこの日が来てしまった。


今日は念願の櫻坂のリアルミーグリの日。


ひ「ここだ…。」


“⑨田村保乃”


ふうと息を一つ吐いて、勇気をだして推しのレーンに並んだ。



終わった人達はニヤニヤしながら出てくる。中には胸を押えながら出てくる人も。


ほのちゃんとはオンラインで何度もお話したことがある。


大丈夫と自分に言い聞かせるが、この会場独特の雰囲気もあり、私は泣きそうなくらい緊張していた。


ス「次の方〜」


スタッフさんのチェックを受けるが、耳に入って来ない。


そしてついに私の番がきた。


保「あ!」

ひ「あ…」


この目で推しメンを認識した瞬間、何故か私の視界は真っ白になっていき、最後に見えたのは推しメンの驚いた顔だった




ひ「んっ…。ん?」


目を開けると視野いっぱいに推しメンの顔が。


保「あ!目覚めた!よかった〜」

ひ「あ…。え?ほの…ちゃん?」


保「そやで〜!もうびっくりしてん!目が合って急に倒れるから〜」


聞くと、自分の番になった瞬間、私は推しメンの前で倒れた。ここは救護スペース。ほのちゃんは心配で様子を見に来てくれたらしい。


ひ「すみません!ご迷惑をお掛けして!」

保「なんも!」


夏「ほの持ってきた〜。って、あ。」

天「こんにちは!」


ひ「え!」


無券なのに、目の前にはてんかりんがいる。なんというスペイベ。


保「ありがと!とりあえず水飲み!」

ひ「あ、ありがとう、ございます。」


夏「この子がほのが言ってた“ししまる”ちゃん?」

保「あ!そうそう、ししまるちゃんよな?いっつも来てくれる!」


ひ「え、覚えてくれてたんですか!?」


保「もちろん!ポケモンのぬいぐるみに囲まれて、おめめくりくりの可愛い子おるなぁっておもててん!」


天「それでいっつも、“今日もししまるちゃん来てくれた〜!”って嬉しそうに言っててんなぁ!」



なんと。推しに認知されていただけでなく、櫻坂のメンバー間で話題にしてくれてただと!?また倒れそう。



保「なんで倒れたん?ちゃんとご飯食べた?」

ひ「えっと…ゼリーを…りんご味の…。」


天「…。え?それだけ!?」

ひ「今朝急いで地元から出てきたけ…。」


夏「あかんやん。ご飯はちゃんと食べな。」

天「ん?ドラマの役作りの為にご飯食べてなくて怒られたんは誰やったっけ?」


夏「うっ…」

保「まあまあ。ししまるちゃん?ほのはたくさん食べる子が好きやなぁ〜?」


ひ「食べる!これからはちゃんと食べるけ!嫌いにならんで!!」

夏「ははっ!必死!」


保「ならんならん(笑)そしたら振替頼んだから、また後でね?」

天「次は私のとこにも来てね?」

夏「…夏鈴のとこにも。」

天「夏鈴が…!積極的…!」

ひ「はい!行かせていただきます!!」



その後、念の為、医療に詳しい方に診てもらったところ、栄養不足と低血糖、極度の緊張によるものだろうとの事だった。


結局、推しとのあの時間でお腹いっぱい、胸いっぱいで夜ご飯も食べれなかったのは、ほのちゃんには内緒。(笑)



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先週の京都のリアミ。我が推し夏鈴ちゃんに会いました。

やばかった。家に着くまでニヤニヤしてました。

推しから貰った幸せ。余韻がやばいです。


明日行く方、ご覚悟を…。(笑)


SiN🌱