2期生side
ひ「ねぇ。あれ。」
天「うん。なかなかきてるよね。」
保「ほのもそう思う...」
松「どしたどした??」
ひ「あ、あれだよ。あれ。」
天「あそこでヘッドホンして寝てるあの子。」
松「あー!夏鈴?ライブ前にヘッドホンして音楽聴いてるのはいつもじゃない??」
保「まあ、そうなんやけどな、」
ひ「それにしても、ヘッドホンつけてる時間が長すぎる!!」
天「確かに集中する時には夏鈴はヘッドホンで音楽聴くよ?でも、周りの音聞くのも好きじゃない?」
松「あー。確かに。言ってたね。ワイワイしてるのを聞くのが好きなんだって。」
保「そう。それなのにヘッドホンずっとつけてるということは...」
ひ天「「無理してる!!」」
保「しかも、その事に本人は...」
ひ天「「気づいてない!!」」
松「おぉ...あんたらのコンビネーションも怖いけど...」
天「最近、あざと連ドラで夏鈴外仕事多いからね...」
保「ツアーの演出もすごい覚えること多いし、インプットすることが多すぎて、周りの音聞いてる余裕がないんかなぁ…」
天「それに、夏鈴、人見知りだし。きっと気付かないうちに気を張ってるんじゃない?」
ひ「そういうお天も今度九州のTGCで忙しいじゃん。」
天「まぁ、そうだけど...」
保「でも天ちゃんはちゃんと甘えられるようになったもんなー!」
天「うん!それに引き換え...」
ひ「あの子は...」
保「甘えるの下手やもんなぁ...(笑)」
夏鈴side
最近はとても充実している。
今は2nd TOUR真っ只中。
そして同時に「あざと連ドラ」の撮影をしている。
第5弾で初出演させてもらって、沢山の経験をさせてもらった。
パフォーマンスしてる時は自分の中から出てくる気持ちを表現する。でも、演じる時にはその人の気持ちを表現しないといけない…。
私に当て書きしてくださったから、割と共感しながら自然に演じれたけど、パフォーマンスと演技の違いは愛香を演じて発見できた。
そしてあざと連ドラ第6弾の主役にも選んでいただいた。
演技のお仕事に興味が出てきたタイミングだったからほんとに嬉しかった。
涙ながらにスタッフさん達と別れたのに直ぐに再会って言うのはちょっと照れくさかったけど(笑)
だから今回は愛香とは違う、葵をしっかり演じたい。葵だったらどう思うか、どんな声色で話すか、どんな表情をするか…考えたい。
でも演技のお仕事ばかりもしてられない。
2nd TOURは沢山の地域を回っている。
大阪から始まり、初めての広島など地方10公演を回らせていただく。
そして今回はいつも以上に演出に凝っている。
だから覚えることも多くて…
あざと連ドラのセリフも覚えないとだし、ライブの演出も覚えないとだし。
頑張るしかない。頑張らないと。
…っと。集中集中…。
もうすぐリハが始まるし、ライブも待ってはくれない。
お気に入りのヘッドホンを付けて音楽を聴く。
…よし。
気持ちが入ってきた。
行こう。
2期生side
天「あ、動いた。」
保「もうリハ始まるもんなぁ。」
ひ「でもなんか…ちょっと心配だな…」
松「無理してないかってこと?」
ひ「うん。今の夏鈴、怖いくらい集中してる。」
天「わかる。夏鈴、時々何かが憑依して怖いなって思う瞬間がある。あ、でももちろんパフォーマンスに集中した結果だからいいんだけど、戻ってこれなくなるんじゃって思うこともあるんだよね…」
保「偶然の答えのMV撮影の時みたいな感じよなぁ…感情が入りすぎて…。」
ひ「しかも、今はただでさえ無理してる状況だろうから、余計心配だよね。でも、あの集中してる夏鈴にはあんまり近寄れない。集中力切らしても悪いし。」
松「なるほど…。」
天「前は無理してたら、お姉ちゃんが叱ってくれてたけど…居ないし…。」
松「とりあえず私達も行こう!Buddiesの為に最高のパフォーマンスしなきゃ!」
ライブ後
夏鈴side
はぁ…。やってしまった。
感情が入りすぎて、気持ちの切り替えが出来なかった。
どうしてもきつくて。
切り替えなきゃ切り替えなきゃって思ったら余計に訳分からなくなって。
MCも出れる状態じゃなかった。
みんなに迷惑かけたなぁ…
ドンッ
夏「うおっ!ちょ、誰?やめてや…って、冬優花さん。」
冬「ふじきち〜!!」
夏「ちょっと…その呼び方やめてくださいよ…(笑)」
冬「今日もおつかれ!パフォーマンスよかったよ!!」
夏「冬優花さんも、流石でした。それに引替え私は…」
冬「え?なんか言った?」
夏「い、いえ。なんでもないです。」
冬「あ、Twitterにあげる集合動画撮るらしいよ〜!行くぞ!ふじきち!!ふじきちのことはもう離さないからな!!」
夏「だから…やめてって…(笑)」
ひ「すごいな…冬優花さん…あのテンションの夏鈴に行った…。」
天「同期の私らですらちょっと近寄りがたかったのに。」
保「1期生さんはやっぱり凄いなぁ…。」
冬優花side
ピリリリ…
冬「どしたー?」
理「ライブお疲れ様〜!」
冬「ありがとう!今日は来れてないんだっけ?」
理「うん、残念ながら。てか!Twitter見たんだけど、夏鈴ちゃんとイチャイチャしすぎじゃない!?」
冬「だって、理佐から頼んできたんじゃん(笑)
『夏鈴ちゃん、よく無理するし、甘えてこない。私が居る間は“甘えなさい。頼りなさい”って叱れるけど、居なくなったらどうなるか分からないからよろしく』って。」
理「そうだけど…。ってことは今無理してるんだ。」
冬「んー。外仕事忙しいみたいだから…。」
理「そっか。ふーちゃん、夏鈴ちゃんやみんなのこと、頼んだよ。」
冬「もちろん!私は理佐みたいに叱るタイプじゃないから、無理やりにでも笑わせて、甘やかすわ!!」
理「よろしく(笑)でも!あんな公衆の面前でイチャイチャするのはちょt…」ピッ
冬「うるさいよ(笑)」
大丈夫。
これからもみんなのことは守るし、戻って来れなくなったメンバーは笑わせて引き戻すから。
ひとりぼっちにはさせないよ。
約束だもんね。
--------キリトリ線--------
『約束』
テーマ、“櫻坂46”ではなく、“短編”の方に入ってるところ、察してください。
福岡公演での話を聞く前に書いてたんですけど、話を聞いて少し加筆しました。
私の推し、2人とも憑依して帰ってこない傾向あり…
だから惹かれてるんですけどね。
まあ、無理しないよう祈りつつ応援するのみ!!
Banditシリーズもう少しお待ちを…
SiN🌱