夏鈴side
ピーンポーン
夏「はぁーい」
ガチャッ
井「やほー!夏鈴!来たー!」
夏「シー!もう遅いから静かにし。」
綺「藤吉さん!来ましたよ!!」
夏「なぁ、今、井上に注意したところやったやん。聞いてへんかったん?」
天「まぁまぁ、夏鈴、早く中に入ってもらお(笑)」
夏「はぁ…。」
今は8/28の夜10時です。
なんでこんな遅い時間にメンバーが私の家に来てるかって?
それは遡ること3時間前。
武「夏鈴!明日誕生日やんな!明日、みんなoffやし、今日の夜から誕生日パーティしよや!!」
井「いいね!記念すべき20歳の時は、次の日、朝早かったから日付変わってすぐお祝い出来ひんかったし!」
夏「えぇ…。ええよ、別に。1つ歳とるだけやん。ってか、あんたらが騒ぎたいだけやろ。」
天「いいね!やろうよ!夏鈴!」
夏「天はあかん。まだ高校生なんやから。学生ははよ寝な。」
天「そうやって…夏鈴はいつも私の事、子ども扱いする…」
ひ「まぁまぁ、夏鈴の家ですればいいんじゃない?そしたら天ちゃん、寝たい時に寝れるでしょ?」
井「ほんまやん!去年から何が変わったって、2人はな…ニヤニヤ」
松「お付き合いをな…ニヤニヤ」
武「しかも、夏鈴の家で一緒にな…ニヤニヤ」
夏「ニヤニヤすんな。」
保「それ、あんめい?やな!!」
武「名案な(笑)」
ひ「よし!決定!!」
夏「なんでやねん…。」
井「じゃあ行ける人は夜に夏鈴の家集合な!」
ということがあり、朝方に寝ることの多い2期生ならではかもしれないが、夜遅く私の家に、天、ひかる、ほの、松田、武元、井上、きらちゃんが集まったのだ。
と言っても、天とは去年から付き合ってて、今年に入って同棲も始めてるから、実際は私と天の家。
井「おー!もう準備してるやん!」
武「まあな。あんたら2人は遅刻しとるからな!」
井「すみませ〜ん(笑)」
ひ「まあまあ!みんな揃ったし!乾杯しよ!」
夏「もちろん、天はジュースな。」
天「分かってるもん!」
夏「もんって…///」
井「イチャイチャすんなー。」
松「では、夏鈴の誕生日前夜祭!かんぱーい!」
一同「かんぱーい!」
そこからはいつもと変わらない。
本当に私の誕生日パーティなんて名ばかりで、いつも通り食べて、飲んで、騒いで、喋って、歌って、ふざけて…
あっという間に日付を越えそうだった。
夏「天?眠い?」
天「ん…」
夏「ベットいって寝る?」
天「いやや…あと少しで…夏鈴の誕生日…やもん…」
夏「ん。わかった。日付越えたら寝よな。」
天「んー。」
武「お!もう日付変わるで!」
保「3.2.1!」
一同「お誕生日おめでとう!!」
夏「ありがとう!」
天「夏鈴、おめでとう!」
夏「ん。天もありがとう。」
そう言って、今にも瞼が閉じそうな天の頭を優しく撫でた。
綺「それでは!私からプレゼントです!!あ、他の皆さんもあるかもしれませんが、私から行きますね?誰も文句はありませんよね?」
ひ「はいはい(笑)」
綺「私からはこれです!!」
そう言って渡されたのはパウンドケーキ。
保「え!これ、きらちゃんが作ったん?」
綺「そうです!誕生日と言えばケーキでしょ?だから作ったんです!あ、食べたいって思っても皆さんの分はありませんからね?誕生日ガールへの特別なプレゼントです!!」
夏「ありがとう(笑)食べてもいい?」
綺「もちろんです!味の保証はありません!」
武「いや、ないんかい!」
夏「心配やなぁ(笑)」
少し心配だったが、私もお酒が入ってて頭がふわふわしてたから、なんの躊躇いもなくひと切れ食べた。
夏「うん!美味しい。きらちゃん、ありがとう!」
綺「いえ!どういたしましてです!ニヤリ」
きらちゃんからのプレゼント渡しを皮切りに、他のメンバーもプレゼントをくれた。
その紹介が面白かったのか、眠そうだった天も目が覚めていた。
そしてその後もしばらく騒いでいたが、気付いたらひとり、また1人と脱落していき、床で雑魚寝をしていった。
もう外がうっすら明るくなり始めた頃、私も睡魔に耐えきれなくなり、眠りについた。