学パロ





A「おい、お前私がきゅうり食べれないの分かっててこのサンドイッチ買ってきたんだろう!」


夏「ち、ちがっ」


A「お前、ナメてんのか!」ドスッ


夏「ッグ、ごめん、本当に入ってるってしらなかっ」ボタボタ


B「しかもお茶ってw百歩譲ってサンドイッチ食えたとしても、ふつージュースとかじゃね?お茶は合わないだろw


夏「ご、ごめ


A「チッ最悪な昼休みだわ。行こ。」


B「おー、お前それ、拭いとけよ〜」





私は藤吉夏鈴。


女子校の高校2年生。


今の様子から分かるように、よくパシられ、蹴られ、殴られてます。


よく言う虐めってやつかな?


きっかけは私が先生に褒められたこと。


いつも教室の隅で本を読んでるような陰キャなのに、生意気だって。


先生に褒められたのも、その本関連で。


読んだ本についての絵を描いたらコンクールで最優秀賞取ったから。





はぁ。お茶まみれになっちゃった。また着替えなきゃ





そう思って顔を上げると、あからさまに顔を背けるクラスメイト達。


〝本当の孤独は誰もいないことじゃなくて、誰かがいるはずなのに1人にされてるこの状況〟


ってどっかのアイドルグループの歌詞にもあったっけ。


まさにそうだなぁ







なんて考えながら、着替えるためにトイレに向かっている時だった。








?「あの


夏「はい?」




誰だ?見かけない顔だな。


初めて見る顔の子に話しかけられた。


にしても、なんかほわほわした感じの可愛い子だなぁ




?「職員室に行きたいんですけど場所分からなくて


夏「あぁ、職員室ならこの真上ですね。そこの階段上がって右に行けば職員室って書いてます。」


?「!ありがとうございます!!というか、濡れてますが大丈夫ですか?」


夏「あ、あぁこれはさっき転んでお茶をぶちまけちゃっただけなのでお気なさらずでは。」




そう言ってこれ以上突っ込まれてボロが出てしまう前に足早に去った。


それにしても、可愛い子だったなぁ


まあ、誰からも相手にされない私には関係ないことだ。


どうせあの子もあっち側。





希望を持ったあとの絶望ほど苦しいものは無い。





そう言い聞かせることにした。











ガラガラ


先「座れー。午後の授業始める前にみんなにお知らせだー。」


ザワザワ


先生が何か言ってる。でも私には関係ない。


先生は私が虐められてるのを知ってて知らないふりをしてる。自分が褒めたことが原因だってのも分かってるから。


もう大人は信じない。


そう思って本に目を落とした。


先「今日から転校生が来る。はいれー」


?「失礼します!」




あれ、この声は


聞き覚えのある声に反応して顔を上げると、さっき廊下で会った女の子が立っていた。


保「田村保乃です!ほのって呼んでください!よろしくお願いします!」


そう明るく挨拶をしたあと深深と頭を下げた彼女。




ほのか。可愛いな。




いけない、いけない。彼女は私なんかとは関係ない。関わることも一生ないだろう。


きっと私を虐めるA達とつるむ一軍女子系だ。





先「じゃあ、みんな仲良くなー。席はそうだなぁ藤吉。」


夏「え?」


先「藤吉の横に座れ。じゃあ、授業始めるぞー。」


保「あ、さっきの子!さっきはありがとう。ほのです。よろしく!」


夏「あ、藤吉夏鈴です。よろしく。」






午後の授業一発目は国語の古文で私の得意教科だった。


食後で眠たくなって船を漕ぐ生徒が多い中でも私からしたら1番楽しい時間だ。


授業中は虐められることもないしね。


なんてイキイキしながらノートを取ろうと顔を上げた瞬間、視界の端に田村さんが入った。


なんとこの転校生




転校してきて15分で寝てしまっている。




すごいな




でもその寝顔が可愛くて。思わず顔が緩んでしまうのが自分でもわかった。






キーンコーンカーンコーン


先「はーい、じゃあここまで。」ガラガラ



先生が居なくなった瞬間、私の席の周りには人集りができた。





正確に言えば私の隣の席の田村さんの周りに。





A「ねえねえ!田村さん、どこから転校してきたの?」


保「ほのでええで〜!大阪!」


B「関西弁だ!ほのちゃん雰囲気も可愛い!」


保「ありがとう〜!」




というようによくある転校生への質問ラッシュが始まった。


田村さんはひとつひとつ丁寧に答えていく。


いい子だなぁ




A「ってか、なんで午後から来たの?普通朝からとかじゃないん?」


保「。んーとなぁ。ま、迷っちゃって笑ほの、方向音痴やねん。」


B「そっかぁ!じゃあ私たちのグループに入りなよ!色々遊びながら案内してあげるから!」


保「んー。ありがとう!けどなぁ、夏鈴ちゃん?今日の放課後空いてる?」


夏「え?わ、私?」


保「うん!よかったら色々教えてくれへん?」


A「ほのちゃん、夏鈴はやめといた方がいいよ。この子何考えてるかさっぱりだからさw


保「んーでもな、ここ来て初めて出会った子やから仲良くなっときたいねん!かまん?」


夏「う、うん。大丈夫です。」



キーンコーンカーンコーン



Aチッ」





私に聞こえるか聞こえないかの舌打ちをしてA達は席に着いた。






--------キリトリ線--------


WKEYAKIFES…最終日当たってたんです…


初めてのライブ…


すごく落ち込みましたが、メンバーの陽性がどんどん確認され…推しメンの夏鈴ちゃんまで…


こうなったら中止でよかった。

櫻ちゃんたちゆっくりできてますように!!



ただ、せっかくなので富士急なうです!

物販並んで暇なので久々の投稿☺️