
あれは 小学校中学年のとき
お金なんかもってなかった すくないおこづかいはすべて 母が管理していた
当日になって 気がついた
(あれ。きょうって…)
「1,300円、ちょうだい!」
母に言う
「なんでそんなにいるのよ」
「いま必要なの。ちょうだい」
「理由がわからなきゃだせないわ」
理由なんて… 言えるわけがない
「お店閉まっちゃうの。きょうじゃなきゃだめなの。おねがい!」
母はため息をつく
「じゃあ、納得のいくものを買ってこなかったら、お店にもどさせるわよ」
「うん!」
お店が閉まるまであと5分 いそいでいそいではしってく
おめあてのものは…あった
家に帰って 自信まんまんで それをさしだす
「はい!」
母は あっけにとられた顔でそれを 受けとった








