。+°:*.氷花.*:°+。 -HiKa- -18ページ目

。+°:*.氷花.*:°+。 -HiKa-

あなたにどうか、
とどいてほしい、
わたしのこころ。


「捨ててきなさい」と言われた
なぜか わからなかった
それでも 「さからう」ことをしらずに 捨ててきた…

悪魔の羽根
いいえ からすの羽根…

道でふいとひろったんだ つやつやしててきれいで
まるでむかしのひとのように インクにひたせば 文字が書けるんじゃないかって。…


きょう からすが二羽 まぢかの塀にとまってた
階段をおりてゆくと ぱさ、っと一羽 飛びたった

まって…
半瞬、観察する

のこった一羽、飛びたつまえに
羽根が太陽のひかりをあびて 濃い黒のなか 虹色にひかった。
きらり

邪悪な羽根として 捨てた けれど
邪悪な羽根は しろい小鳩のように きらきら 虹色にひかってた

「夕暮れぼくのまちには チョコレイト工場のにおいがする」…

むかしむかし、はやった

チョコレイト工場に いっときつとめてた やっぱりすぐ やめたけれど…
つぎの仕事場に行ったとき 「そこってどんなかんじ?」 興味しんしんに、訊かれた

どんな… って言われても…
「え…と チョコレイトのにおいがします…」

…まわりじゅう爆笑
「やだー天然?」 などと言われてしまった…

わたしはちっともおかしくなかった
  だって
  …ほんとうに チョコレイトのにおいがしたのだもの。

あのね、あのね、
  ふるくてふるいぶんだけ、香ばしいかおりが 建物に しみついてるの
  建物にはいっただけで、チョコレイトのかおりがするのよ

    とってもふしぎなの
    とってもすてきなの。…


「チョコレイト工場のにおいがする」
うん、そんなかんじ!

なんでこんなに似たような歌詞がつづくんだろう
7歳の子どもにはわからなかった

でも学校のせんせいがすきで まいにち 朝と 帰りに歌った

でも13歳になったとき
手すさびにパソコンの文字を打つときは しぜん この曲…
いくつになっても なぜかこの曲を おもいだす 歌ってしまう

あるとき図書館に行った 彼の声が …彼の声で 聴きたくて…
なんともきれいで… きれいで… 
なみだ。


 「夢のない あなたへ この歌をとどけよう」
 「愛することのよろこびをしる 魔法じかけのこの歌を…」


だれか聴いてほしい 彼の歌を
ほんものの日本人の 歌声を

あ、いまだ…

そうっと そうっと
携帯電話を もってくる

「ぱしゃり」

やった! 撮れた!

あんまりちかづきすぎると、体勢かえてしまうから…


わが家のねこは パフォーマンサー
びっくりするような ポーズをする


犬くさく ピアノのうえからあご出して うっとりねむったり
自分のおおきさに挑戦してるのか だらりと できうるかぎり からだのばしたり

きょうなんて まるでおどってるみたいだよ?

ときどきはっとするくらい とても似てる むかし飼っていた犬と
わたし じゅうぶんにかまってあげられなかった だから
そうやって、のびのび 気ままに きまぐれに 猫生をまっとうしてね

勝手だけど その犬の生まれかわりだと きみのこと しんじてる。…   

なぜ、すきなのにきずつけてばかりいるんだろう
なぜ、すきなのに矛盾したことばかり してしまうんだろう

それはきっと 相手が「自分」じゃないから
自分と「おなじ」 人間じゃないから

相手は自分じゃないわ だから 操作できない
それがときにもどかしく きずつけてしまう

でもそれは そのひとがすき、って証しだったんだよね?


あなたの手のひらと わたしの手のひら かさねて ただ ぬくもりだけ つたえあって 痛みは わかちあえずに


ふたりでさみしさを擁きしめあう

あれは、12月なかば
仕事がやすみの日、近所の靴屋さんにふらりと寄ったら、気になる靴がおいてあった

7,800円。
店員は、初老の、かんじのいいおじさん
話し、まよったすえ、その靴を買うことに決めた
レジに行ったら、「いま、福びきをやっているんですよ」おじさんが言う

「7回ひいてね」
1,000円につき、1回、ということか
「わたし、こういうのぜんぜんだめなんで…」
当たったことがないんですよ
おじさんはにっこり笑う
「だいじょうぶ。空くじはないから」
「はあ…」

7回もチャンスはある。まあ、やってみるか

AからDまで賞がある。1回ひく。Dだ。
やっぱりね…
2回、3回、と箱から紙をとりだしてゆく。やはりD

くやしい顔つきをしていたであろうわたしに、おじさんが言った
「ほらほら。よけいな欲は捨てて」

ふ、と。目からうろこがおちたおもいだった

そのことばにさそわれるように、なにもかんがえずつぎのくじをひく

あけてみたら、Aだった

映画はとくべつ観ないほうだけれど
わたしはクリスマスに このクリスマス映画を 毎年 観ることにしている

希望とかなしみ
ひとびとのあたたかさを実感する映画

そして
「自分という人間は 世界にたったひとりしかいない」と
痛感する映画
たとえ、どんなに自分をやめたくなるときが来ても…

この映画を観ると、希望がわいてくる


毎年観る
母と 姉と いっしょに

そして 夢と 希望をふくらませる

それが
わたしのクリスマスの たのしみ方

老眼がすすんだ母が買ってきた「マジカル・アイ
焦点をぼやけさせて たいらな絵を 立体的にみせる

さいきん
「つかれた」… を連発する母
これを手にするようになってからは ひとみが輝くようになった
「うわあ! きれい!」
「へええ! こうなってるんだ」
しきりに 感心する

わたしはそれをみているのがたのしくてしかたない
子どものように 嬌声をあげている


よかったね たのしみがみつかって
よかったね 現実をひととき わすれられて


ときどき疲れるよね 「生きる」ことって
たまにそんな娯楽で 人生 たのしんで

きょうはせんせいの おたんじょう日

なにをあげようかしら…
なにをあげたら せんせいは よろこぶのかしら。

でも、母とおなじくらいの歳のせんせいの 好みが よくわからない

母だったら いつもせっしているから わかるけれど…

いっしょうけんめい、かんがえる
「そうだ! 夢をあげよう!」


叶うかどうか わからない それが 夢
でも 夢みることは すてきなこと


だからわたしは ルルドの泉からもってきたという お水をあげよう
お水をひめた ペンダントをあげよう

ねがいをかけて ほしいから
ねがいが叶って ほしいから

いつ気がついたんだろう …きっと 行ってみて 気がついたんだ

じつはそんなに映画はすきじゃない
だまって観ているのってつまらない わたしもそのなかに飛びこみたくなる

映画よりそのあと行く カラオケがすきだわ
のどのおくからふしりぼりたい

だから…
水族館もわるくないけれど…
およいでいる魚より そのすこしとおくにある ディズニーランドに行きたくなってしまう

スペースマウンテンで心臓を2ども3どもとめてもいいし
スプラッシュマウンテンで みずしぶきを浴びるのもいい

うごきたい…
「生きてる」ってたしかめたい


しゃべったり 悲鳴あげたり 自分の「生」をうごかしたい
とめたくない うごかしたい