高校生のとき、ゼビウスというシューティングゲームが流行りました。

 

 友人が100円で何時間もプレイしているのを見て、目を疑いました。

 

 とても避けられるとは思えないような敵からの銃弾の嵐をいとも簡単にすり抜け、淡々と敵機を撃ち落としていく様は、芸術とさえ思いました。

 

 私は思わず友人に質問しました。

 

「どうしてあんなの避けられるの?」

 

 友人はモニタを見たまま、手を止めることなく答えました。

 

「パターンがあって、先が読めるんだよ。

 何時間も続けられるんだけど、腹減ったから」

 

 そう言って、友人は自機を自爆させました。

 

 その姿がなんだかとてもクールに見えました。

 

 

 数年後、オーストラリアのゲームセンタで、観客を集めて、Wonder Boyをプレイしている日本人がいました。

 

 私です。

 

 残念ながら、ラスボスに負けてしまったのですが、観客のオーストラリア人の女の子から、あなたって素敵ね、って言われて、デレデレしちゃいました。

 

 でも、オーストラリアでは観客を集められても、日本ではさらに上のレベルのプレイヤがいることを私は知っていました。

 

 大学入りたてのころは、渋谷のゲーセンでよく遊んだのですが、どんなにお金を注ぎ込んでも、リーダーボードの先頭に載っている異次元の点数に届くことはありませんでした。

 

 

 

 私は謙遜しないでいうと、ゲームに限らず、大抵のことは器用にこなすのですが、とんな分野においても、頂点に到達したことがありません。

 

 いつも私の眼前に現れる超えられない壁の正体は、いったい何なんでしょうね?

 

 

 こんな私ですので、人より優れたところはあるかと聞かれたら、言葉に窮します。

 

 平均以上に出来ることは沢山あるのですが、全てが中の上レベルでしかないため、優れているとは言えないからです。

 

 そのため、以前はこう答えてました。

 

 

 嫉妬しないところ、ですかね?

 

 でも、そうでもないことが近年ちょいちょい出てきてしまい、最近は答えられずにいます。

 

 

 還暦過ぎても自分で誇れることが何もなく、情けないことこの上もないのですが、何かまだ気づいていない才能が眠っているんじゃないか……

 

 そう信じたいです。

 

 

 最近、株にハマりましたが、今のところ、まだ壁は見えて来ないです。

 

 でも、よく考えたら、株って、別に超一流でなくてもいいんじゃないかな? 

 

 中の上でも、大丈夫なような気がします。

 

 

 あ、ありました。私の優れているところ。

 

 どんなものでも、中の上にはなれます!

 

 

 本当かな? そう信じたいだけのような気がする……