白さんは色白です。

 

 そのため、「本当に肌が白いですね」って、しばしば口にしてしまうのですが、白さんは、

 

 いつも同じことしか言わない

 

と手厳しいです。

 

 毎回変えていたら、いつか言葉が尽きてしまいます。

 

 それに、そもそも私は言葉にしようとしたわけではなく、心に思っていたことが、ただ単に漏れ出してしまったに過ぎません。

 

 呼吸と同じなのです。ですので、白さんの𠮟責は、「息を吐くな」と言われたに等しいです。

 

 

 シンママさんに会うと、「本当に奇麗ですね」を連発します。

 

 毎回、彼女の美しさに感嘆し、言葉にしないと気が済まないからなのですが、

 

 息を吐くように言わないで

 

とこれまた手厳しいです。

 

 シンママさんの場合は、心の声が漏れ出たのではなく、素晴らしい音楽を聴いた後に、思わず「ブラボー」と叫ばずにはいられないような、あるいは、歌舞伎役者の熱演に「成田屋!」と掛け声を発したくなるような、美しさに感動して、いてもたってもいられないがゆえの行動なのです。

 

 わからないかなぁ。

 

 

 先日、白さんから、私の唇の形が好みだと言われました。

 

 上唇の富士の形がきれいなのだそうです。

 

 そんなこと言われたの、生まれて初めてなんですけど……

 

 白さんとは、出会ってもう2年です。

 

 今さらそんなことを言うなんて、褒めるところがなさ過ぎて、2年がかりでようかく褒めても嘘にならない部分を見つけたとしか思えません。

 

 全く嬉しくなかったです真顔