私は子供の頃からホテルが大好きです。
小学6年生のときから2年間、東南アジアに住んだことがあります。
当時、現地での日本人は特権階級でした。
プール付きの豪華なマンションに住み、女中さんだけではなく、運転手さんまでいる家庭も珍しくはなかったです。
私の父はしがない中学の教員でしたが、それでも東南アジアでは、特権階級の端くれには引っかかってくれてまして、随分と贅沢な生活を過ごすことができました。
その中の一つが、ホテルです。
朝食を通学途中にある4つ星のホテルでよく食べました。週末に父と二人で、わざわざ市内のホテルに泊まったこともあります。
お金持ちの子供にでもなったような気分を味わえるホテルでの滞在は、とても気分がいいものでした。
大人になっても、子供の頃の体験が大きく影響しています。
旅でのホテル選びは、私にとっては非常に大切です。なぜなら、ホテルでの滞在を楽しむことが、旅の目的の大半を占めるからです。
特にリゾート地ではそれが顕著に出まして、例えば、先日、沖縄に娘と旅行に行きましたが、ホテルから一歩も出ていません。
観光も買い物もせず、ただただホテルステイを楽しむ。私にはそれが最高の贅沢なのです。
ですので、ホテルは財布の許す限り、最高の部屋を予約します。
とはいえ、高ければいいというわけでもなく、身の丈に合っていない部屋にしてしまうと、今度は無駄遣いしちゃった感が出てしまって、楽しめなくなってしまうので、自分なりにリーズナブルなところを選択します。
こうして決めたお部屋のグレードをしっくり来ると感じてくれる女性が、私にとっては相性のいい人のような気がします。
パートナーと旅行に行くとき、2人それぞれでホテル探しをするのですが、ホテルだけではなく、部屋のグレードまで同じものを選ぶことが多いです。
ホテルに関しては、趣味嗜好が完全に一致しているのです。
これは住む家についても同じです。私たちは一緒に住み始めてから20年ちょっとの間に、すでに8回引っ越していますが、彼女が事前に物件を見て回ることはほとんどありません。
彼女から色々とダメ出しを食らう私ではありますが、ホテルと住まいに関してだけは、私が選ぶところに間違いはないと完全に信頼されていて、9回目の今回も、私が1人で引越し先を見て回りました。
人生は旅のようなもので、言ってみれば、住まいもホテルのようなものですから、衣食住の「住」で趣味が合うことは、同じ人生を旅するもの同士において、非常に重要なファクターであるのかもしれません。