ヤクザとスゴイ生活 -3ページ目

親に内緒の同棲

@1996年10月11日

学が来て数日は良かった。
会えなかった分を埋めた。
私はSchoolへ行かなきゃいけない、学はやる事がなかった。
だからあら捜しが始まり、嫉妬が炸裂して、やつあたりで喧嘩が多くなった。
それも当たり前の事だ、16歳の世間知らずの2人が知らない土地で同棲しているから。
まだ子供だったのね、私達。

住ませてもらっているこの家は私の父のお金で存在しているから
私は親に内緒にしている事に毎日心を痛めた。


今日学校から外国の子 つまりアメリカ国籍でない子はそれぞれカウンセリングを
受けるように命じられた。ここアメリカでは歯医者に通う感覚でカウンセリングが普通化して
いるみたいだ。


Schoolから帰ってくると学が子猫のように私を待っていた。
こんな姿は東京では見た事がない、きっと学の親もこんな顔見た事はないと思う。
東京では学は友達が知り合いが遊ぶ相手が100人はいた、いやっいつもの岡ぴー、神谷、健太、と変わりないメンバーでも365日飽きる事なくやる事を見つけていた。

東京はお金がなくてもパラダイスだったのだ, 喧嘩しないと体がうずく様に出来ているらしい。イライライライラ・・・・ この際筋トレでもしてて下さい。

ひょんな事から蘇るスゴイ ハワイ

@2005年7月7日

足が痛かったからヒールを脱いでプラプラと足を休ませた。
そのまま靴を履かずに地面に足をつけた。無意識の行動だった。
タイルが暑かった。厳密に言えば生暖かかった。さっきまで雨が降っていて、止んで、

乾いたこの地面の温度。
この一瞬で私の中の楽しい思い出が足から脳まで走った。


初めての旅行は白浜、初めての海外はグアム、それからはハワイやサイパンに何度も通った。
暑いタイルによって思い出したのはハワイ ハレクラニホテルのテラスに出てタバコを吸おうと
素足で出た時同じ温度だった気がした。


あの旅行には140万円をかけて行った。ハレクラニとロイヤルハワイアンに泊り、四駆をレンタして
船も借りた。若干20歳の時の話だ。 飛行機はもちろん左通路を進むビジネスクラス。

朝7時寝ぼけたままの学を連れてプールサイドのモーニングビュッフェ
へ行くのが1番楽しかった時間。日本にいる時は朝ご飯を取らない2人でもハワイではきっちり食べた。
1皿目を置くと学はビタミンCをと思い いつもまずオレンジジュースとグレープフルーツジュースを両手に抱えてテーブルに持ってくる。その間にテーブルのお皿に鳥が近寄って来るのを嫌がっていた。

毎朝の出来事だった。
100万のハワイの中で私が1番幸せを感じていた時間だ。


些細な思い出が今とてつもなく巨大に膨らんだ。

私はフルーツジュースが大嫌いだ、甘い飲み物が大嫌いだ。
 
お風呂の温度が41度 ケーキを焼くには180度 私は36度2分 この地面と思い出は何度だか知らない。

恐喝で100万貯めた=愛?

@1996年10月
学は100万円持って私のいる日本では無いこの地に来た。
知り合いは私しかいないこの地。
私だけのためにこの地へ来た16才。
気合が入ってなきゃできない事だ、根性ある男だと客観的に関心した。



100万の貯め方はすべて恐喝だった。
学は1人でもカツアゲをしていた。新宿で生意気そうな2~3人の男の子
を見つけると私をマックへ行かせて、15分くらい消えてまた帰って来る。
大したお金を持ってる相手ではないけどいつも成功して帰ってきていた。
犯罪だっと知っていたけど、学は親からお金をもらっていないから生きて行くために
弱肉強食を実践していたのだ。
だから私は何も口出ししなかった。



16歳アメリカで同棲。響きはかっこいい。
神様は許してくれますか?愛ための犯罪行為を。100万円は綺麗なお金に変わって見えるのは私だけですか?学の必死さが伝わりませんか?

あの日恐喝されて帰っていった君  恨まないであげて 学を。

私たちどうしても会いたかったの。近くで生きたかったの。他に稼ぎ方知らなかったんだ。

悪知恵IQはかなり高めの16歳

@1996年9月18日
アメリカへ来て学からは毎日連絡が来た。
いろんな手段で国際電話をかけてきた。悪知恵は仲間の連結プレーの下成り立っている。


手段その1 あまり仲良くない友達の家へ行き「彼女に電話したいから家の電話使わせて」っと頼む、もちろんその友達は
学の彼女がまさかアメリカにいるとは知らず「いいよ」っと素直に電話を貸す。その間岡ぴーは電話の持ち主にバレナイ様に話題を盛り上げる。


手段その2 ドコモショップで携帯を借りたいと店員に言うと未成年の方はお家の方へ電話して下さいっと言われる、ドコモ社の電話から「もしもし・・お母さん?」っと私にかけてくる。その間神谷は店員さんへ質問攻めをして店員の目を自分へ向ける。


手段その3 偽造テレカをかき集めてかけてくる。


1~3の手段を繰り返し繰り返し。手段その1を使うために学は全然仲良くない幼なじみの家やそこら辺にいた不良ぽい子の家、後輩の家、後輩の彼女の家へと訪問しまくった。1ヶ月後各家には身に覚えの無いKDDIからの請求書が届く。


学は寂しいと弱音を吐く私に「帰って来い」っとは絶対言わなかった。私の将来を踏みにじる事はさせたくないのだ。

女友達からは沢山手紙が届いた、私のいない渋谷を後輩達は事細かく書いて送ってくれた。


硬派な健太からも個人的に1っ本電話が来た。皆にバレナイ所からそっと応援してくれた。
健太は昨日新宿からの帰り道一人の所を5人の敵に闇討ちされたらしい、いつでも狙われている。 

「大丈夫?」っと心配したら怒って電話を切られた。国際電話でガチャ切りされると切れた後のプップップ・・

が妙に切ない。私に心配などされるほど弱くないっといった所だろう、気難しい健太だ。

家族以外にも一生裏切らない人がいる

2005年6月30日
大丈夫?
学は知らない、私がまさかここに2人の事を書き残そうとしてるコノ行為を。
学はヤクザだ。何処かで腰を下ろしゆっくりパソコンの前に座って何かを検索したり、読んだりする
事はない。ないはずだ。

もしもバレルとしたら学の兄がパソコンを使うからそこからか友達に普通の子も何人かはいるからそっちから本人の耳に入るかもしれないけど目にする事はない。本にでもならない限り学には届かない。


この蒸し暑い季節彼はイライラしている、毎年そうだった。
人1倍暑さに弱く、冷房は何処でも18度設定だ。
車の中ではTシャツを脱いで運転する。
意外と綺麗好きで汗を嫌がり1日に何度もシャワーを浴びたがる。体ももの凄い力で擦る。
香水とワックスと青い84は欠かせない必需品だから車にも予備がある。


知られたらどうだろう、大丈夫かな。
書いているこの事知られたら怒るのか、黙って読むのか、その後怒るのか?迷惑だから止めてくれと言うのかな?
でもそしたら逆に怒ってやろう、「外で飛び回るのがあんたの仕事でしょ」
パソコンの前に1時間も座ってる暇があるなら頑張りな、今恐怖感があるなら安心しな、
ちゃんとここから応援してるから、刺されたら仕返しに行ってあげるから、捕まったら白いTシャツ持っていて
あげるから、罪悪感や孤独感があるなら心配いらないよ。カナウはあなたの敵にはならない、いつまでも
味方。

実はまだHしてないんです!

@1996年8月29日
私はNYへ旅立つ。
一緒に飛行機に乗るのは姉と母だ。学は乗らない。
空港までの道、本来なら父の運転する車で向かう予定を私だけ学と友達と電車で行く事にした。
母に最後のわがままだからと約束した。母は私が成田に現れなかったら・・・っと心配でたまらない様子。
そんな勇気は私には無い。だって向こうには家まで買ってもらって学校の入学金まで払ってあるんだから、
今更約束は敗れない。新宿にいつもの7人が集まった。


学と私はまだ、そう今だに手を繋ぐ事とちゅーしかしてない関係だ。
皆も知っている。渋谷でミニスカートで金髪で威張っていたけど男性と関係した事はない。
学と付き合う前に2人くらいと付き合ったが全部を許そうと気持ちになれなかったから。ここまで守ってきた。
学には許せる気持ちはあるけれど、留学があったし、終わってしまうなら嫌だって思ってる。
        渋谷の女の子達は極めて早くに男性と関係を持っていた。
だいたいが早く捨てたくて14歳くらいに渋谷とは無縁の地元の先輩へ捧げたパターンが多かった。
だから私の様に大切にしている事をたまに馬鹿にされた。


学は信じられないみたいだった。それもそのはず、私に置いて渋谷での噂はスゴイし酷い物だったから、
まさか渋谷のカナウさんが?っと気分だろう。でもそれが本当ならマジで嬉しいからっと何回も言われた。
あなたが最初の相手になるとはまだ、わからないよ。っと私はいつも言っていた。

涙、涙で空港へ着いた。突如現れた不良少年達に警備員は驚き付きっ切りで見張られた。
今日は何もしませんから。
学が泣いた。小声で「必ず行くから」目が赤かった。


私が学の前で最初に泣いたのは学と3回目のキスをした時、照れくさくて学の分厚い下唇を噛んだら真っ赤な血が出てきた。好きな人を傷つけたと泣いた。

汗ばむケンカは稼ぎ時

@1996年8月22日
最近学の体に小さなかすり傷が無数に付いている事に気がついてはいた。
健太に訳を聞いたら「本人に聞けば?」
聞きずらかった。ケンカをしているのは間違いないが、何も私が旅立つ前にそんな事毎晩毎晩している理由がわからなかった。でももしかして......。最近学は「俺もカナウと一緒に日本を出るから!」っとブツブツ言っている。もしかして,,,,,でも付き合ってほんのチョット、全部捨てて、私に付き合う事になるるのは正しいか?来る事についての検討もする気にならないのに、学がどうやってお金を作って私と留学するか、なんて考えたら頭が混乱して来た。中途半端に毎日を過ごすのは嫌だったけど私も私で精一杯だった。だから聞いてあげられなかつた。一緒に考える事、決める責任から逃げていた。
学は毎日私を励ます。 コンビ二で、ファミレスで、タクシーで「大丈夫だから、ねっ。」って。何を根拠に大丈夫なの?「馬鹿!学は自分が付いて行くからと言いたいんだよ。でもお金が出来るまでお前を期待させないと隠しているつもりなんだよ。」と健太に叱られた。
毎日濃い思いでを作ってくれる。濃厚だ。写真にしなくたって死ぬまで記憶に残る様な毎日が続く。

健太?最近健太にいろんな質問をしている。ちゃんと答えが帰って来る様になったから。鬼の硬派が女の私としゃべってくれる。認めてくれて私はこのグループに堂々といれる。健太と一緒に笑った、走った、写真に一緒に収まった。普通の事ではない。喧嘩番長 健太とだから。学も喜んだ。自分の女が健太から特別扱いをうけているっと自慢していた。

学はお金をかき集める為 東京中ケンカして回っているのだ。
私に気づかれない様に私が眠った後、自分の睡眠時間は山手線の中だけで。

これらがヤクザの女になった代償

@2005月23日
いつも笑っている。1日4割笑い3割真剣で2割普通で1割苦しい中泣き叫んでもがいている。たった1割が本当なのか。4割笑いは嘘をついているのか?

いつも泣いているわけではない。でも何でもない時気がつけばすぐ泣ける。
想えばすぐ泣ける。泣く材料はたった1つ、あの事だ。未解決のままのあの事だ。

今日も今お風呂から出てタバコを吸った、なぜか電気を付ける気がしなかったから真っ暗な部屋で1人タバコを吸っていた。
頭に浮かんで来たら  左目に涙がぼわっと来て 大きくなって1粒だけ垂れた。

バランスが取れなくなった人間は泣くのも片側だけでしかなけない。本当の話だ。
片方は未来を見て頑張っている証であって欲しい。

バランスが取れないと夜中夢遊病の様に家を歩き、冷蔵庫の中身を片っ端らから食べ尽くす。本当の話だ。1年で体重は15kgも動く。30kgの日もあった。

バランスが取れないと生理も2年来ない。
バランスが取れないと実は人が怖い。

これがヤクザの女?真夜中記憶も定かではないがパン1斤食べても食べても食べても食べてもお腹が空いている様な気になっていて。朝後悔する。

でも私は一見普通の人より元気そうで、笑っていて、派手で、前向き理論を述べていて
、水泳やウォーキングなんかもするアクティブな人間に見える。街ではきっと誰も私がこんな事をしているとは、ヤクザが好きだとは、カナウだとは気づかないし、バレない様にして振る舞っている。

本好きヤクザがモテる

@2005年6月20日
見かけみよらず2人とも本好き。漫画では無く本を黙々と読んでいる姿は「似合わない」って良く言われた物だね。笑 勤勉青少年に負けないよね。
だってデート中に本屋って絶対だもんね。
でも学が読む本は私は読む気がしないし、学も私が何を読んでるかさえ知らないでしょ?
それで良い。
「バラバの妻達」の本をプレゼントしてくれたね。雑誌さえ買って来てくれない学がね。あれは最初で最後の本の押しつけだったの?
学が本を読んでる姿は好きだな、きっと私以外にも共感する女の子はいっぱいいるよ。
そのスーツ姿で以外な所に女は弱い。
雨の日新宿ルノアールで苦いコーヒーは飲めない学の姿。

不良ごっこ

@1996年8月10 日
行きたくない。行きたくない。つい半年前までは自分が楽しければそれで良かった。だから自分がいればどこでも同じに思えた。
AチームだろうがBチームだろうが渋谷でも新宿でも。誰かではなく今日何が有る運命かが楽しくって、その楽しい、怖い運命を待ち構えるのも今日の誰かで良かった。こだわりは無かった。はずだった。
今はその運命を一緒に待ちたい、乗り越したい、見たい、聞きたい、知りたい、食べたい、笑いたい、泣きたい、言いたい、話したい、逃げたい、戦いたい仲間を見つけてしまった。最高で最悪だ。
だって私はいつまでもココにいられる子ではないから。私は本当の不良っ子ではないから。期限付きの不良っ子で、皆とは違う。だから自由ではないの。ごっこをしていただけかも、いや違うさせてもらっていたんだ、親に。そうでしょ?私だけ親からお金貰えていて、私だけ寝ないで待っていてくれる親がいて、私だけ将来への道を親から作ってもらった。留学するのだ。皆とは違う場所、時間、国、言葉。
私が抜けたら誰がこのグループに入るの?私の席には誰が座る?学は誰と手をつなぐ?
9月が来たら私を見えないし、学も見えない。私達お別れだね。
毎日毎日毎日一緒にいたのに。行きたい場所は学の横。だから別に世界の何処に飛ばされてもいいけど学の横にいたいの。4日前から実は毎日泣いてるの、会えなくなるその日の事考えたら毎日が悲しいの。楽しいから悲しいの。今日は中野坂上駅でケンカしたね。わがまま言ってるんじゃなくて、、、、八つ当たりしたんだ。カナウ行っちゃうんだよ、もうすぐだよ!男って想像力ないから実感ないんだろうね。私はリアルに想像して泣いてるんだよ!

学は必死に笑わせる、私を。それが辛いのに。だから辞めて、一緒に泣いてくれたら楽なのに、私が逆に励まして強くなれる気がするのに。