★★★★⭐︎

ハズレた…

ローテーション殺人の考えが示されて、他にもいるかもしれない、となったとき、「これはホテル従業員のアイツだな⁉︎ 以前にこのホテルで起きたことも知ってるだろうし!」とピンときたのだが、全然違った(笑)

ま、それは置いといて

精神障害を持つ人達向けの施設に入るのであれば、かなり重度だと思うが、この施設に入っていたという人達の描写からは全くそんな気配がない。

それでもって、最後に「じつは…」と言われたら、都合の良い物語にしかならないなぁ。そこら辺が、東野さんの作品の軽さと言えるかな。

犯罪被害者の遺族と、その苦悩を題材にしたのは良いと思う。
憎しみが生きる糧になって、という心情も痛いほどわかる。
自分だったら、もしかしたら現実になるかもしれないが、果たしてどうなるだろう。
許せることなど、あるのだろうか、と考えさせられる。