★★★⭐︎⭐︎

人気シリーズのようなので、期待して読んだが、あまりハマらなかった。

シリーズの4作目みたいなので、主要キャラの人物像をわかっている前提で書かれているのかもしれないが、人間性が良くわからなかったり(特に事務官の増田)、誰が話してるのかピンとこなかったり、だった。

そもそも、なぜ架空の街を使うのだろう。実在の街や土地を使った方がリアリティが出ると思うのだが。

話もあまり盛り上がらないし。


…と、ダメ出しばかり書いてしまったが、第四話「信義を守る」は良かった。

親の介護に絡んだ殺人事件で、事実は変わらないが、事件を起こした人間の根底にあるものを、なぜ事件が起きたのかを突き止め、罪をまっとうに裁かせる。

この作者の作品は、短編よりも、中・長編がイイのかもしれない。