★★★⭐︎⭐︎

前作を読んでから、だいぶ時間が経っているので、人物設定を忘れてしまっていた。

池井戸さんらしく気軽に楽しく読めるのはイイが、色々と都合良すぎなので、作品として良いんだか良くないんだかはわからない(笑)。

ただ、ウィルス感染症をテーマに、現代の人間社会の問題点をうまく描かれていると思う。

環境問題、シベリア、マンモス、ロシア、ウイルス探知犬、陰謀論など。

さらには、東京ウイルス音頭で茶化しつつ、企業によるウイルスばら撒きと治療効果のある製品の発売、ある新種のウイルスに感染した人たちが(ウイルスによって、ウイルスに支配されて)暴動を引き起こしている、となさそうでありそうなことまで。

・感情的になり、政策をひたすら批判することだけを目的とするソーシャル・メディアのコメント。そうした潮流に乗って批判的な論調で煽る、視聴率ありきのテレビ局。…
 政策は正しいはずなのに、世の中は"気分"で流されていく。
 果たしてそれが世論なのだろうか。

・この現代で、そのようなウイルスへの感染が静かに拡大し、やがて国家が乗っとられてしまうかも知れない。このウイルスは人間の弱さに寄生し、仲間を増やしていく。