私が通っている大学の側に、大きな池がある。
そこには奇妙な噂がある。
それはきっと何十年も前に起きた、
あの殺人事件が関係している。
残忍で陰湿な事件……当時、日本中を震撼させたらしい。
なぜなら犯人は女子中学生。
殺された男性は、その担任。
担任は、霊となり今も池のほとりを彷徨っているだ……。
私は、色々な道具を持って池を訪れた。
LEDライトで周囲を照らしながら、
ネットで調べたポイントに、そっと足を運ぶ。
夏とあって、変に汗をかくけど、なんてことない。
今日は、私なりの答えを出したい。
「ここかぁ。確かに雰囲気あるよね……」
ここだ、というポイントに辿り着いた私は、
今日の為に用意した秘策の品を取り出した。
どこまでの効果があるのかは不明だけど、やらない手はない。
と、その時だった。
「な、なに?
今、なにかいた?」
ただならぬ気配を感じた。
私の全身はゾワッと粟だった。
「よし、やるわよ!」
私は、特製の練り餌を
オリジナル吸い込み仕掛けにセットして、
長いリール竿を操り、
おもいっきり池の中央へ投げ込んだ。
「今夜こそ、
巨鯉を釣ってやるっっっ!!!」

