寝ようと目を閉じる……と、当たり前だけど視界は真っ暗になる。
すると……なんだろう???
瞼の裏に、何かがボンヤリとうかんで来る。
最初は、靄(もや)の様なモノだった。
だけど、日を追う毎に確かな存在になって来た。
「人間……よね。」
その存在はヒトガタだった。
でも、まだまだハッキリしない。
男女の区別さえわからない。
「それってヤバイよ。ハッキリ見えたら……きっと呪われるよ。」
友人で巨乳の冴子がそう言った。
巨乳なんだけど、スレンダーな冴子は霊感が強い。
私は寝るのが怖くなった。
なぜなら、今夜辺りその正体が判明しそうだからだ。
そして、夜中の二時。
ヘッドフォンで音楽を大音量で聴きながら、
眠気を紛らわしていた私だが、
とうとう起きてられなくなってきた。
私は目をとじた。
すると、するとね……わぁお!!!

