今日、僕は一大決心をした。
今、レンタルショップ・TATSUYAの前に立っている。
生まれて初めてアダルトDVDを借りるんだ。
昨日まで17歳。
今日から18歳だ、堂々と借りれる!
友人は、18歳になるまでに法を犯してまで借りていたみたいだけど、
意気地なしの僕は店員さんの目が怖くて出来なかった。
友達の家で鑑賞会なんかしたことあるけど、
多感な僕は友達の手前、ジックリ観れない。
やっぱり一人で鑑賞しながら、それなりのことをしたいし……。
友達からDVDを回してもらうって話もあったけど、
親の、特にお堅い職業に勤める父さんの教育方針で、
自室にテレビやDVDプレーヤーのない僕は断っていた。
リビングで観るのは、バレる確立が高くなるからね。
だって、もし父さんにバレたら……。
真面目を絵に描いたような父さんのことだ。
いつもスーツでバシッと決めて、七三に髪を分け、
黒縁の眼鏡をかけている父さんのことだ。
殴られるだけでなく、親子の縁を切られるかもしれない。
でも、解禁だ!
解禁なんだ!!
18歳になったんだ!!!
怖いものは何も無い……ただ、ちょっぴり恥ずかしい。
DVDを見てる姿はいいとしても……
ナニしてる時の姿はお互いに……ねぇ。
やっぱり、夜中にみんなが寝てしまってからコッソリ観ることにしよう。
さぁ、僕は初めてアダルトコーナーの中に入った。
他の映画とかアニメとかのDVDコーナーと違ってアダルトコーナーは、
棚のレイアウトやカーテンなどで覆い、誰がいるか外から見えなくなっている。
「凄いよ、凄い!!!」
これなら遠慮なく隅々までくまなく選べるし、
女性客の冷たい視線も突き刺さらない!!!!
いや、ちょっと待て!
18歳になったんだから、コソコソすることも無いんだけどね。
でも……もしも、もしもだよ。
アダルトDVDを物色してる姿を、
大好きな現役OLのAV女優 森川絵里ちゃんに目撃されたら……
僕、もう恥ずかしくて生きていけないよぉ!!!!!
嗚呼、僕のハートもナニも爆発寸前だ。
だって、週刊誌のグラビアじゃなくて、
動いてる森川絵里ちゃんを鑑賞出来るんだよ!
しかも裸の!!!
前かがみで歩かないとナニがナニしてるのがバレちゃうよ。
で、でも、いいよね!
18歳だし、ここに入っている男性は大きかれ小さかれ皆そうでしょ。
グッと腰を伸ばして、まちがってナニが「こんにちは」しても平気だよね。
合法だよね。（いいえ、違います……公然わいせつ罪です：真美漢）
しかし凄いなぁ。
どこを見ても美女のヌードだらけだ。
ええっ!? こんな可愛い子が……
スッポンポンで……こんなポーズを!!!!!!!!!
それに、冷静になって見てみると、
色々なジャンルに別れていてホント客を飽きさせない。
素人モノ、盗撮モノ、SMモノ、スカトロモノ……
で、女優モ……ああっ、あったよ、森川絵里ちゃんの作品がズラッと……。
僕は日本人に生まれてきたことを誇りに思います!
気が付けば、2時間も経過していた。
とりあえず、僕の心の恋人・森川絵里ちゃんのDVDは5本。
あとは各ジャンルごとに最低でも1本を手にしてレジに並んだ。
「コレを貸して下さいっ!!!」
この漢らしい行動にアルバイトの女性店員も慌てたようだった。
僕は18歳。
何も怖くない!!!
ただ、正直に言うと……スカトロモノには手がでなかった。
これに行き着くには、僕はもっともっと
アダルトDVDを観て修行しなければならない。
だって、森川絵里ちゃんの放尿シーンが
あるってことだけでもちょっと抵抗を感じる。
苦手なんだね……僕、まだまだ子供だね。
平気で観れる人が怖いよ。
スカトロモノを観る為に、僕はもっともっとオトナにならなきゃね!!!
そうだよ、今日18歳になったばっかりだもん。
僕は意気揚々と帰路に着いた。
帰宅して皆が寝静まるまでの時間、
僕のナニはおさまることをしらなかった。
長い長い待ち時間だった。
父や母の寝室の電気が消えても、更に1時間待った。
念には念だ。
そして、草木も眠る丑三つ時。
僕はコッソリ部屋を出てリビングへむかった。
手にはとりあえず森川絵里ちゃんの最新作。
もうどうにでもしてくれーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!
僕の顔は何故か笑っていた。
もうその表情をコントロール出来ない。
もうすぐ、もうすぐ、今まで我慢してきたアダルトDVDが
僕の目の前で再生されるんだ!
森川絵里ちゃんが、裸で アヘアヘアへ なんだ!!
しかも堂々とひとりで、誰に遠慮することなくナニをナニしてナニをするんだ!!!
だから勿論、ティッシュも箱のまま持参しているよ。
よし、リビングのドアを開けるぞ。
見慣れたリビングも、今宵は夢見た桃源郷だ!!!!!
ガチャリ……
ギャアアアアアアーーーッ
父さんが、
スカトロ観てるじゃねぇかぁーーーっ!!!!!!