僕は、僕の身に起こった……
いや、今現在、進行形の現象について悩んでいます。
最初は気の迷いかと思ってのですが、
どうも現実の出来事なのです。
誰か助けて下さい。
僕は小学六年生の男の子です。
なのに……なのに、こんな事になるなんて。
僕には好きな子がいます。
同じクラスの尚美ちゃん。
尚美ちゃんは、勉強も出来て、
明るくて、とても笑顔の眩しい女の子です。
少し、運動オンチなのがまた魅力なんだ。
でも、この気持ちをどうしたいとかじゃなくて……
ただ、見詰めているだけでいいかなぁ、と。
こういうの「草食系男子」って言うんだろうけど。
「好き」だとか、そんなこといったら
クラスのみんなに茶化されるかもしれません。
ところが、昨日の放課後。
僕の中で異変が起きたのです。
校門を出るところで尚美ちゃんにバッタリ会ったのです。
「あ、田中君。私、水着を忘れちゃって!!!」
と、舌を出し、少し照れ笑いして校舎に走っていきました。
僕は「そ、そう。」としか返事が出来ず、
そんな尚美ちゃんの後姿を見詰めていました。
「尚美ちゃん……嗚呼、尚美ちゃん。」
僕は知らず知らずに呟いていました。
そして知らず知らずに、尚美ちゃんの
白のショートパンツに覆われた形の良い小尻を見ていました。
と、次の瞬間、落雷でも受けたかのように、
身体中に激しい電気が走りました。
「ああっ!!!」
ぼ、僕の脳裏には、尚美ちゃんの、
その小尻にスクール水着が重なって見えたのです!!!
そして、下半身を中心に激しい血流の渦が起こり、
なにやら悶々とした気持ちに……。
クソッ!
なんて表現したらいいんだろ、この背徳な気持ち。
クソッ!クソッ!
小学六年生の僕には、
この今の僕の状態を語るだけのボキャブラリーが無いよ。
とにかく、いままで味わったことの無い興奮をおぼえたんだっっっ!!!!
チャイムが鳴った。
ふと我に返ると、下半身の血流も普段のそれに戻っていた。
そして僕は、ふたつの事を考えていた。
尚美ちゃんは、もう「淫色系女子」なんだってこと。
僕を、興奮させるだけのね。
そして、人知れず尚美ちゃんの水着姿の小尻が目に浮かび悶々と
僕は、もう立派な「好色系男子」なんだってこと。
知らない間に大人への階段を上っている
僕と尚美ちゃん……。
僕はその場で金縛りになってしまった。
嗚呼、「好色系男子」になった僕に、
これから一体、どんな魔の手が伸びて来るのだろうか?
……怖いよ。

