「エクトプラズム」
フランスの生理学者で、
ノーベル賞受賞者でもあるシャルル・ロベール・リシェの造語。
霊媒師(霊能力者)の口、鼻等の体孔から放出される白く粘々した半物質。
その成分は、爪や髪に近いと言われている。
この「エクトプラズム」により、霊の姿を形成させる現象を「物質化現象」と呼び、
物質化した霊は話すことも可能だったという。
光に弱く、もし強い光を当てると霊媒師は多大なダメージを受け、
最悪の場合は死に至るという。
(制作集団 真美漢 代表:真美漢)
僕は、後田壱之介。
心霊研究会に所属している中学一年生。
自分で言うのも変だけど、ウブな男の子だ。
父は世界的な心霊研究家で、
一年のほとんどを心霊研究が盛んなイギリス等に足を運んでいる。
きっと、皆も父の本を読んだことがあるんじゃないかな?
大ベストセラー「漢的心霊大全」は、日本だけじゃなく、
英訳されて海外に広く出版されている程のベストセラーだからね。
僕も、父にはまだまだ及ばないけれど、自分なりに色々と研究しているんだ。
それは単に、心霊スポットに足を運んだりする
ミーハー的なことじゃないので、念のため。
ある日のこと、イギリスに滞在中の父から電話がかかってきた。
なんでも、日本でとある物理的霊媒師(名前は伏せておきます)が、
物資化現象の公開実験を行うんだって。
父は、その実験に招待されたんだけど、
どうしてもイギリスから帰国出来ないから代わりに僕に出席して欲しいとのこと。
僕は、何より優先して公開実験に出席すると父に伝えた。
だって「物質化現象」だよ。
「物質化現象」って簡単に言うけれど、
今現在、「エクトプラズム」を体内から出せる霊媒師なんてそうそう聞かない。
もしかしたら、生で「エクトプラズム」を見れるかもしれないんだ。
霊媒師の「エクトプラズム」が、
霊媒師の呼び出した霊が利用して物質化して姿を見せる。
……考えただけでエキサイティングだよ。
僕は、万全の体調で公開実験に参加した。
公開実験は、父の知り合いの心霊研究家の研究所で行われた。
僕は、父のお陰でVIP待遇。
一番良い席、つまりは霊媒師のまん前を用意された。
僕の他には、同じく研究家の方たちが十数名いる。
中には、テレビで見かける人もいて、この貴重な実験の重要性をヒシヒシと感じる。
と、父の知り合いの研究家が登場し、
簡単な挨拶と実験の段取り、注意事項を説明した。
そして、いよいよ霊媒師の登場。
少し小太りで禿げた初老の男性。
どこにでもいる様な人物だった。
霊媒師はまず、僕達に挨拶をした。
そして……、
「これから、私の指導霊様を呼び出して、
皆様にそのお姿を見せてもらおうと思います。
あとは、指導霊様からお話があると思います。
そして、あとは皆様が質問していただければ、
指導霊様はお答えしてくれるはずです。」
と、信じられない事を口にした。
これが事実なら、霊と直接会話が出来るということだ。
「では、はじめます。」
霊媒師はそういうと用意されたコップの水を口に含み、ガムテープで口を塞いだ。
これは、父から聞いて知っていた。
喋れない状態……
つまりは霊媒師が腹話術等のインチキが出来ないって事を知らしめているんだ。
そして、霊媒師がソファーに深く座ると、照明が落とされた。
ここからはフラッシュを使用しての写真撮影は禁止。
「エクトプラズム」に光を当てると、霊媒師が苦しんでしまうからだ。
さて、霊媒師は小さな声で指導霊を呼び始めた。
そして、五分ぐらい経った時だったであろうか……。
研究所内に、パキッ、パキッ、と異音が響き始めた。
「ラップ現象」だ。
霊が現れる合図とも言われる「ラップ現象」……
僕だけでなく、研究者全員が息を呑んだ。
すると、霊媒師の鼻から白いもやのようなものが出てきた。
間違いない、あれは「エクトプラズム」だ。
「エクトプラズム」は、どんどん、どんどん
霊媒師から放出され、その量を増していく。
なのに、霊媒師は完全にトランス状態なのだろう、
眠っているかのように穏やかだ。
バキッ!!!
今までより激しい「ラップ音」が鳴り響いた。
すると、目の前で信じられない現象が起こった。
な、なんと、「エクトプラズム」が人の形を形成(物質化)し始めたではないかっ!!!
女性だ!
若くて美人だ!!
外国人だ!!!
巨乳で……ああっ、巨尻じゃないかっ!!!!
この小太りで禿げた初老の霊媒師の指導霊というなら、
てっきり男性の指導霊かと思い込んでいたが……
女の指導霊だったとは!!!!!
「Hello eveybady...」
どこからともなく声がした。
女性の声とは思えないが、明らかに目の前の物質化した女性の指導霊の声だ。
僕はもう興奮した。
だって、だってだよ、その完全に物質化した女性の指導霊は裸だったんだ!!!!!
裸……スッポンポンだよ。
外国人だから無修正オール・ヌードだよ。
「Hey boy...Touch me. Please touch me!」
女性の指導霊は、いきなりそう言うと僕に迫ってきた。
無修正オール・ヌードということも気にしていない様子だった。
研究家一同も明らかに動揺している。
す、凄い……こんなの凄過ぎるよ……
えっ!? 無修正オール・ヌードが僕のまん前でっ!!!
え、そんな格好で言うの???
ええっ、そんな、そんな……ぼ、僕、まだ中学一年生だよ!!!!
し、刺激が、刺激が強すぎるよっ!!!!!
「ああああっっっっ!!!!!」
僕はもぉ、僕は……もぉナニがなんだか……。
僕はもぉホント、ナニがなんだか……ナニが……
ナニがぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!
……僕に異変が起きていた。
僕自身が、僕自身が霊媒師になったみたいなんだ。
だ、だって、見てご覧よ。
僕の肉棒から、
大量の「エクトプラズム」が溢れ出てるっ!!!!!

