突然だが、僕は虫が大嫌いだ。
「そうそう、ゴキブリがもう全然ダメ」
なんて言ってる程度の奴等には僕の気持ちはわからないだろう。
築60年、周囲を田畑や山林、ため池などに囲まれた家に暮らす気持ちは。

家賃の安さに負けて即決したのが間違いの元。
ちゃんと対策をして綺麗に住めば問題無いと思っていたけど甘かった。
ありとあらゆる虫が入ってくる。
昆虫だけじゃない、トカゲイモリヤモリクモヤスデムカデああもういやだ!
殺虫剤も虫除けスプレーも蚊取り線香もまるで意味なし!

だいたい虫どもは汚いよ!
僕たち人間は一方的に攻撃されるだけじゃないか!
立場変えてみろよ、本当に腹立つから!

悔し紛れに窓の外に向けて殺虫剤を撒いていると
目の前に怪しげな魔術師が現れた。
魔術師は黒いマントを翻し、

「そんなに言うならお前を虫にしてやる!
サンダーッ!!


と、叫んだ!
同時に、雷鳴が天空に轟いた。

驚いた僕は、馴染んだセンベイ布団で目を覚ました。

「ゆ、夢……だったのか?」
あまりにハッキリとした夢に不安を感じた僕は体全体を見渡したみた。
そこにあるのは異様な光景だった。
横たわる巨大な虫の体が僕の意のままに動いているのだ!

 

 

 

 

「なんかこんな小説

読んだことあるっていうか、
殺虫剤や虫除けスプレーや蚊取り線香が
うぎゃああああああ!」