「ムラサキのカガミ」……
この言葉を知ってしまった私は、呪われた運命を背負ってしまった。
巷で囁かれる様に、この言葉を20歳までに
忘れてしまわないと20歳の誕生日に死んでしまうのだ。
この言葉を聞いたのは、確か小学生の頃だっけ。
修学旅行中に、クラスメートの中島さんからきいたのだ。
その時は……
「20歳なんてまだまだ先だから、そのうち忘れるわ!」
……なんて、軽く考えていたけど。
どうしよう。
全然、忘れられないわ。
忘れようとすればする程、シッカリと脳に記憶されちゃう。
困ったわ。
まだ死にたくないっ!
「ムラサキのカガミ」……誰よ、こんな恐ろしい伝説を生んだのはっ!
私は何も悪くないのにっ!
何も関係ないのにっ!
知りたくて知ったんじゃないのにっ!
って、私、実はもう五十路なのよっ!!!

