この話は、今年の夏に体験した少し気がかりな出来事なのです。
忘れもしない、八月のこと。
それは、お盆の最後の日でした。
深夜零時をまわるかまわらないか、そんな時間だったと思います。
友人の高田(仮名)から電話がかかってきました。
どうも酔っぱらっているようでした。
しかも、電車から携帯電話をかけてきたのです。
いつもの私なら、
「電車で携帯を使用するなんて、マナー違反だ!」
と言って、電話を切らせるんですが、
最終電車とあって車両には彼一人だというので、耳を傾けることにしました。
正直、大した用事はないようでした。
酒を飲むと、人を恋しがる寂しがり屋な性格でしたので、
こういうことはよくあるんです。
この癖を直せば、ホントいい奴なのですが……。
まぁ、誰でも欠点は持っているものです。
とりあえず私は、彼の話に耳を傾けました。
ところが、それがいけなかったのでしょうか?
私はとんでもないものを聞いてしまったのです、
そう、あの問題のアナウンスを……。
「この電車は『地獄』行き特急です。
『地獄』までノンストップで参ります。
次は終点、『地獄』、『地獄』です。」
ここで、電話が切れてしまいました。
次の日から、彼は行方不明になりました。
本当に、地獄へと行ってしまったのでしょうか?
貴方は、どう思われます?
えっ!? ウソだろうって?
……てへへ。

