今日は夏休み最後の思い出にと、東急東横店で開かれたカメラフェアからの築地市場ツアーに、僅かな予算ながら参戦した。バルナックのⅢfが1万円という超驚きの価格だったのには驚いた、勿論開始数分で目の前で売れてしまったけど。
ところでこれ、自分の持つローライコードにも装着可能なのであるが、底蓋の形から少なくともRollei対応のものであったことは直ぐに分かった。しかしRollei純正のアクセサリーとして、これはどーも見たことがない。最初はルーペ?らしきものを見つけて喜んでいたら、店主のおっちゃんが「あんた良いもの見つけたね。これセットなんだけど、正直俺も使い方分かんないが珍しいから今買っておくべきだよ」と煽ててくる、まさか転売ヤーと間違えられたかな。2160円…まぁ良いかと2千円を取り出すと、おっちゃんは強引にそれを奪い取り、「細かい分はいらんよ」と袋に入れたこいつを渡してきた。やっぱり店としては処分に困っていたものだったらしい。
確かにネットで検索しても一向にヒットしないものの、こいつの目的については大体の目星がついていた。
嘗てPENTAXとかが売り出していた、アレ。ステレオアダプターの類だっけか、つまりこいつはステレオ写真を撮る為のアクセサリーだと断定した。
実際、Rolleiの二眼レフは元々ステレオカメラを製作していた人間によって生まれた改良品である。二眼レフ黎明期に、まだステレオカメラが必要とされていたのだとすればこんなアクセサリーが現れるのも無理はない。
折角そこまで分かっていながら、肝心の使い方がわからない。なんせこの裏蓋はフィルム室の後ろ側に設置されるのである。フィルムを装填しても、それでは普通に真四角の写真が撮れるだけ…となると使い方は一つ、ブローニーを切って使うしかない。兎に角情弱な自分には、こいつが最悪の場合ただの自作ガラクタであるということしか分からない。
鷲のマークの…F???ドイツ軍のマークではないらしい。写真だと分かりづらいと思う。