というわけで第4回です。
カテゴリーが漫画だと色々と面倒だったので漫画→本へと変えてみました。
今回紹介するのはミステリー小説です。
知っている人も多いかもしれませんがコチラです!
「すべてがFになる」
- すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)/森 博嗣
- ¥770
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コチラの作品はミステリーですのでストーリーも冒頭の方だけを紹介させてもらいます。
タネのわかったマジックや、トリックのわかったミステリーなんて面白くもなんともないですしね。
夏のある日・・・
N大学工学部建築学科1年生の西之園 萌絵(にしのその もえ)は妃真加島にあるハイテク研究所で、
少女時代から完全に隔離された生活を送っている天才工学博士・真賀田 四季(まがた しき)に
16歳の頃に飛行機事故でなくなった両親のことを聞くために会いにきた。
そこで萌絵は博士からの様々な質問によって博士に萌絵の人間性や価値観までも見破られ、
挙句の果てにはN大学の助教授である、
犀川 創平(さいかわ そうへい)に好意を寄せている事すらも見破られてしまう。
博士にいつから好きだったのかを聞かれたが萌絵は思い出すことができなかった。
その後、話はいきなり急転して両親の事故当時のことを聞かれる。
「貴女は、ご両親の亡くなった日のことを覚えています?」
「ええ、よく覚えています」
「貴女は泣きましたか?」
「はい」
「事故は夜でしたね?」
「そうです。空港に迎えにいきました。事故は着陸の寸前に起こりました」
「犀川先生もいたのですね?」
「はい」
「西之園さん。貴女は、その日、どんな服装でしたか?」
「覚えていません」
そう答えてから萌絵は思い出そうとした。
妃真加島から戻った萌絵は早速博士のことを犀川に報告します。
その後、萌絵の提案で犀川研究室の旅行先に、妃真加島(ひまかじま)を提案します。
話はとんとん拍子で進み妃真加島に向かった犀川創平と研究室の面々。
もちろん、萌絵も研究室の正式なメンバーではないが参加していた。
妃真加島にはその所有者である真賀田家が設立した真賀田研究所があり、
その頂点に君臨するのが、萌絵がほんの少し前に会いに行った真賀田四季博士。
彼女は現存する最高の天才で、名実ともに研究所の活動の中心人物であった。
そしてまた彼女は過去犯した殺人によっても有名人物であり、
そのため彼女は研究所の一画で隔離されているのあった。
萌絵の提案で犀川と萌絵は研究所を訪れる。
そこで不可思議な殺人事件が起こるとも知らずに・・・
二人は研究所で起こる事件の謎を解明できるのだろうか・・・
この作品は他の推理小説やミステリー小説と比べると一線を画するところがあります。
一番の特徴が他の推理小説やミステリーでは最も重要視している動機を完全に無視しています。
トリックを理解すると、犯人を探す時はまずそのトリックが誰なら出来たのかというのを重要視しています。
作中のほうでも犯人の動機はほとんどわかりません。
犀川が言うには殺人を犯す人間はそもそも普通の人間の思考で理解できるはずがないとのことです。
よって、犀川は犯人の動機なんてものには全く興味がありません。
彼が興味を持つのはその殺人がどのように行なわれたかと言うカラクリだけなのです。
というよりは、犀川は基本的に事件に対して興味が無いようです。
今回の書き方では萌絵が主人公のように取れるかもしれませんが
事件を推理、解決に導くのは萌絵ではなく、常に犀川なのです。
しかしながら前述した通り犀川は事件に興味が無いので、中々関わろうとはしません。
そこで活躍するのが萌絵なのです。
彼女は犀川とは対照的に事件が起こるたびに興味津々でしょっちゅう事件に首を突っ込みます。
彼女の推理は毎回後一歩の所まで行くのですが、最後の一歩が足りなくて毎回危険な目にあいます。
彼女を助けるために、犀川は事件を解明していくわけです。
事件を解決していく過程や推理も楽しいんですが、日常の描写も読みどころ満点です。
例えば犀川が女性と仲良くしているのを目撃した萌絵が嫉妬したり、
必死にアプローチしているのに中々気づいてくれない犀川、
萌絵と犀川の歳が親と子ほど離れていたりなどなどと・・・
少女漫画や恋愛系の漫画のような雰囲気さえも併せ持っています。
しかしながら・・・
作者の森博嗣(もり ひろし)は某国立大学の工学助教授だったこともあったためか作品を通して
専門用語がバンバン出てきますので、理系の知識が無い方には「?」と想うところが多々あると思われます。
で・す・が!
それを差し引いてもとにかく面白い作品です。
そこそこ厚みのある本なんですけど・・・
私なんかは睡眠時間も削って1日1冊くらいのペースで読んだりしてましたよ。
ちなみに、こちらの作品はS&Mシリーズと言う名称で全10冊で構成されています。
何はともあれオススメですよ~!
未読の方は一度読んでみてください、あっという間にアナタも森博嗣ミステリーのファンになること請け合いです。