■「YAMASACHIBIKO's JEWEL」 | Silver_Arrow_74

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『YAMASACHIBIKO's JEWEL』

君の不在は灼熱の干珠
僕をカラカラに乾してゆく

自覚なく干涸らびて
稔りなく
ささくれる麦のように

干珠が見せる
砂丘の蜃気楼
陽炎と知覚しながら
かろうじて歩みを進め

燃え尽きて暑気に毒され
焦げついて煤に燻され

君の名は焼ける烙印
炒りつけるように
据えられる炎の灸

知られずに
僕は 煮える

知られずに
僕は 焙られる

恐ろしいお仕置きに
爛れ乱れる
苛烈の焔



君の来訪は満珠
僕をぐちょぐちょに溶かしてく

見苦しく 湿りそぼり
ふしだらに
泡立ちすぎた貝のように

満珠が見せる
深淵の桃源郷

溢れる露に

湧き上がるように
溢れ 溢れ

溢れるかえる 露に

べとべとに
べとべとに

濡れ 悶え

だらしなく 零れる汁に

びちゃびちゃと
びちゃびちゃと

だらしなく 零れ
落ち続ける汁に

乱れ 狂い




淫猥な 液

はしたない海

漏れに
漏れて
抑えられず

垂れ 滴る とろとろの雫

押し寄せて
押し寄せて よがり狂い

溺れても
溺れても のけぞり狂い

まだ 深みへと
底知れぬ 深みへと

沈ませて 浮されて

きりもなく 果てもない
悦びの奔流に 悲鳴を上げ
ねだり狂い




逞しい 君の肩

男らしい 君の指

猛々しい、

猛々しい、 君の 腰





ああ


死にたくなるような

もう
殺してほしいほどの

今まで
知らなかった

恥ずかしさ


あたまが
おかしくなるほどの

恥ずかしさ



君は
高い所から
干珠と満珠
二つの玉を翳して笑っている

笑いながら
見下ろしている

焦げながら
燃え上がり 熱く熱く
ねじれてねじれてねじれて狂う
よじれた姿態の僕を

濡れながら
湧き返り 溢れ溢れ
あえぎあえいであえぎ溺れる
あられもない痴態の僕を



この世で 一番
見られたくない人に

はるか 神話の昔から
情けもなく 容赦もなく
ありとあらゆる辱めを
見抜かれて



君の 干珠に
君の 満珠に

ふくよかな 君の二つの珠に

僕は 泣き 喘ぎ
苦悶の深さに
愉悦が止まらず

錯乱し 淫らなうわごとを
とめどなく 漏れこぼし

繰り返し
繰り返し

繰り返し



君の名を呼んでいる

繰り返し
繰り返し

繰り返し
繰り返し

君の名を




呼んでいる






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