「雨音と紅茶のせい」
一日君に会えないと
比較的平常運転の僕でいられた
一日じゃなく
こないだの
あれが最後だったかも知れないのに
もう
それならそれで仕方ないや
って
仕事中ちょっと泣いて
何回か泣いて
あとは全然普通だった
帰ってから
ゆっくり部屋を片付けて
あったかい紅茶をいれた
ずっと
気持ちの揺れが激しかったから
こんなにぼんやり
ほわっとしてるのが
いつ以来かわからない
頑なな気持ちが緩んで
穏やかに揺れている
もしまた会えたら
もしもう一度会えたなら
寝ぼけまなこの子供みたいに
とても素直な僕かも知れない
ほわっとそう考えてて
気づいた
とても素直な僕
それが一番
危ない僕だ
素直な僕
正直な僕を
決して見られては
いけない
最後まで
本当の事は言っちゃいけない
そこから不意に
思いが飛んだ
君の前では
いつも素直で従順で正直な
つもりだったのに
僕は君の言う通り
素直じゃない、
言うことをきかない、
嘘つき、
だった
という事だろうか
このぼんやりは
案外
命取りの素直への
落とし穴かも知れない
一瞬、危機感に襲われたけど
また会えるかどうかさえ
わかんないんだから
そん時考えればいいや
と
また 素直に正直に
ほわっとしてしまっている
-',,-