「思い出に変わるから」
あんなに好きだったのに
素直に好きっていう詩は
意外と少い
ずっと好きだったのに
素直に好きっていう詩は
本当に少い
意地を張ってたり
恨んでたり
突っ張ってたり
あなたを好きなのが
当たり前すぎる毎日で
あなたの事ばかり考えてるのが
ごくごく普通の毎日で
当たり前の事や
普通の事は
いちいち詩に書かない
発熱した気分は書いても
平熱の気分は
いちいち書かないように
僕の毎日は
あなたが好きで平熱だった
今僕は
10年以上ぶりに
誰かを好きになってしまって
もう一度
誰かを好きになれる日が来るなんて
思いもよらなくて
誰かを好きな気持ちが嬉しくて
その事ばかり書いています
あなたの事も
もっと沢山
そんな風に書けばよかった
胸の奥に今もある
あの日の校舎のあちこちに
あの日のあなたが立っていて
テニスコートも
自転車置場も
あなたを好きじゃなかったら
きっと僕は覚えていない
今立っている場所から見える
今大好きなその人も
それが許されている今の間は
大切に
大切に見ていたい
あんなにたくさん困らせたのに
「浮気者がー」って
叱らないでね
その人を
もう思い出にしなくっちゃ
と
つらい覚悟を決めざるをえない
悲しいその日が来るまでの間くらい
素直に好きって
たくさん書いてる素直な僕を
「あーあ」って笑って見ててね
あなたがそうして背中を向けた
小雪がちらつく日のように
なすすべもなく
仕方なく
もうすぐきっと
もうすぐ きっと
つらい
苦しい思い出に変わるから
-',,-