前回、ステンレスのボルトをサスペンションの取付けに使用した。
見た目が美しく錆びにくいので問題ないと思っていたが、改めて鉄とステンレスの違いを確認してみると、用途に大きな差があることが分かった。
鉄(スチール)ボルトは強度とねじ山の保持力に優れており、サスペンション取付部やリンクマウント、サーボステー、トランスミッション周辺など、走行中に負荷が集中する箇所に最適らしい。衝撃やねじれに強く、確実なトルク伝達が得られる。一方で錆びやすいという欠点があるため、グリスやシリコンスプレーで軽く保護しておくのが望ましいとのことだ。
確かに自動車やバイクなど、負荷がかかる部品には全て鉄ボルトが使われている。
対してステンレスボルトは錆に強く、見た目も清潔であるが、鉄に比べるとやや柔らかく、トルクをかけすぎると伸びたりねじ山がかじったりすることがあるようだ。そのためラジコンでは、バンパーやボディマウント、スキッドプレート固定部など、防錆を重視する軽負荷部分に向いている。
結局、荷重がかかる部分のボルトには鉄を使わなくてはいけなかった!強度もさることながらねじ山のカジリが起きてしまうのは困る…
今回の件で、見た目や防錆性だけでなく、用途に応じた材質選びの重要性を再認識した。
何気なしに調べて分かったことだったが実走行前でよかった…
早速ステンボルトから鉄ボルトに戻そう…
特にクローラーは過酷な環境での走行が多い。マシンにかかる負担も大きいからこそ、ボルト一本にも正しい判断が求められる。



