一方こちらのび太宅
ドラ「んふっふ~ミ~ちゃ~んw」
ミィ「ニャ~オ」
ドラ「え?のび太君?あれっ、そういえば帰ってきてないなぁ」
のび太ママ「のびドラ~!ご飯よ~!」
ドラ「はーい」
ママ「あら、のび太は?」
ドラ「それが野球の試合に行ったまま帰ってこないんです、試合はとっくに終わってるはずなのに」
ママ「おかしいわねぇ、ドラちゃんちょっと見てきてくれる?」
ドラ「わかりました」
ドラ「えーと、タケコプターでまずはグラウンドへ行ってみよう ……あれ、電池切れだ……エネループにしときゃよかったな」
ドラえもんは仕方なく徒歩で行くことにした
ドラ「グラウンドへ行くよりもジャイアンの家ほうが近いからついでに聞いてみるか」
~剛田商店前~
ドラ「ごめんくださーい」
ジャイママ「はーい、あらドラちゃん、たけしならまだ帰ってきてないよ」
ドラ「あれっ?そうなんすか?ありがとうございました、では」
ジャマ「たけしに会ったらこんな時間までどこほっつきあるいてんだ殺すぞカスって、いっておいてね」
ドラ「サー!」
ドラ「ってことはスネ夫ん家かな?行ってみよう」
ドラえもんはスネ夫宅へ向かった
一方スネ夫班
スネ夫「はぁはぁ……」
ジャイアン「スネ夫!もっと早く走れ!」
スネ夫「ちょっと待ってよジャーイ!」
ドラ「あ、」
ジャイアン「げえっ!」
スネ夫「ジーザス……」
ドラ「100円みっけ」
ジャイアン「町内会の見回りだ!」
スネ夫「ジャイアン落ち着いて、平常心で行けばいい、そうだ、いいね?」
ジャイアン「おおおおおおk」
見回り人「おや君たち、あれ?君は確か剛田商店の息子だね?こんな時間まで遊んでいたのかい?」
スネ夫「ええ、昆虫採集です、カブトムシを探していまして」
ジャイアン「そ、そうヘラクレスオオカブトっつーでかいのをさ!」
スネ夫(日本にはいねえよ……)
見回り人「ああ!あれね!あれなら、あれだ、この前見たよ、裏山で」
スネ夫((´゚ω゚):;*.':;)
ジャイアン「うわ!すごいな!スネ!夫!今度行ってみようぜ!」
スネ夫「そうだね」
見回り「さぁもう君たちは帰りなさい、親御さんが心配するよ」
ジャイスネ「「はーい」」
スネ夫(あのおっさんがアホで良かった)
スネ夫「さぁ、急ごう」
ドラ「しかもこれ昭和63年じゃん!ほんで……うはっギザギザついてるwww」
ドア「……いかん、先を急ごう」
ドラの拾った100円玉が昭和63年だったことが幸いしたのか
先にスネ夫宅へついたのはスネ夫班だった
スネ夫「ただいママ!」
スネママ「おかえりなさいスネちゃま!随分遅かったのねェ!あら、たけしさんもご一緒なの?」
スネ夫「うん、今日はジャイアンとのび太が泊まるから布団とご飯用意してくれる?」
スネママ「マァーッ!了解ザマス!……ところでそののび太さんはどこザマスか?」
スネ夫「ああ、グラウンドにグローブを置いてきちゃったらしくて取りに行ってるよ」
スネママ「さいザマスか、んじゃのび太さんのママさんへ電話しておくザマスね!」
スネ夫「うん、お願い」
スネ夫とジャイアンはスネ夫の部屋でひとまず一息をつく
スネ夫「……」
ジャイアン「……」
スネ夫「今頃ママがのび太ん家へ電話してるはず そうすればとりあえず今晩はのび太の身柄を預かることが出来る」
ジャイアン「でもお前のママだってのび太を一回もみなきゃ怪しむと思うぞ!」
スネ夫「その辺は大丈夫、僕は家ではプライバシー尊重人間だからね 基本的にママは僕の部屋へ入ってこないよ、来るとしてもノックは必ずする」
ジャイアン「へぇー」
ピンポーン
スネ夫「……この感じ」
ジャイアン「?」
スネ夫は部屋を飛び出ると即座に玄関へ向かった
ドラ「ごめんくださーい」
スネ夫「はーい、なんだドラえもんか(やはりDモン……)」
ドラ「夜遅くにすまん、のび太きてる?」
スネ夫「ああ、今日はうちに泊まるってことになってるけど、聞いてない?」
ドラ「あ、そうなの?のび太君は二階?」
スネ夫「ああ、2階でジャイアンとオセロやってるよ」
ドラ「ジャイアンがのび太ひっくり返してリアルオセロしてんじゃねーだろうな」
スネ夫「ハハッワロス、まぁのび太のことだから角は全部ジャイアンに譲るだろうけど」
ドラ「はは、実は俺飯まだなんだわ」
スネ夫「へぇ」
ドラ「まだなんだわ」
スネ夫「ほぉ」
ドラ「あ、上がっていい?」
スネ夫「あ、うちの家5人乗りだから」
ドラ「それじゃ仕方無いな、帰るとするよ」
スネ夫「うん、ばいばい」
ドアノブに手をかけたまま静止するドラえもん
ドラ「……家が5人乗りってなんだよ」
スネ夫「だから5人までしか入れないんだよ」
ドラ「俺今入ってるじゃん、6人目じゃん」
スネ夫「いや玄関は別、玄関は中立ゾーンだから」
ドラ「定員オーバーするとどうなんの?」
スネ夫「家が壊れる」
ドラ「でも前しずかちゃんとジャイスネのび俺で来たはずだけど」
スネ夫「いや道路交通法上だと12才以下の子供3人で成人2人に換算されるから」
ドラ「じゃ今もいいじゃん、パパママの成人2人に子供3人=成人2人、2+2で一人余るじゃん」
スネ夫「いやいや」
ドラ「それとも何か?青狸家宅侵入禁止法なんてのがあるってか?」
スネ夫「あるよ」
ドラ「嘘付けよ、そんなピンポイントな法律ねーよ」
スネ夫「ドンドンジャラジャラドンジャララ~」
ドラ「それ次歌ったら殺すからな」
スネ夫「とりあえず、今日は3人で語り合いたいんだよ、わかってくれよ」
ドラ「……OKOK、今日は手を引こう」
スネ夫「ありがとう、心配しなくても死にゃ~しないから」
ドラ「ん?」
スネ夫「え?」
ドラ「死ぬって?」
スネ夫「だから例えばの話よ」
ドラ「よく考えてみりゃVSジャイアンのオセロでこんな静かなのっておかしくね?」
スネ夫「ああ!!こんなに!!ジャイアンvsのび太!!のオセロが!!静かなのは!!おかしいな!!!」
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ジャイアン「そういうことか…おし」
ジャイアン「おいのび太!!人の角とってんじゃねえ!!ぶん殴るぞ!!」
ジャイアン裏声「う、うわわぁ~かんにんしてつかあさい~」
ジャイアン「ギッタギタにしてやるーーー!!」
スネ夫「……ね?」
ドラ「のび太なんで広島弁なんだよ
ドラ「っていうかギッタギタにされる5秒前じゃん、上がらせてもらうよ」
スネ夫「あ、思い出した」
ドラ「何?」
スネ夫「うちねずみ養殖してるんだわ」
ドラ「……ほう」
スネ夫「そこの階段前の押入れで育ててんだ」
ドラ「……へぇ」
スネ夫「あ、どうぞどうぞ、のび太は2階になります」
ドラ「あー、今日あれだ、プリズンブレイクのシーズンⅢ始まるんだったわ」
スネ夫「うちにあるよ、2階にあるから一緒に見ようよ」
ドラ「いや俺一人で楽しむ派だから、そういうワイワイやるの好きじゃないから」
スネ夫「うち個室あるよ、ビデオデッキもあるし」
ドラ「いやまず人ん家ってのがダメなんだわ」
スネ夫「あー、それじゃ仕方ないね」
ドラ「残念だわー」
ドラ「じゃ、のび太によろしく」
スネ夫「はいよ」
ドラ「あ、後ジャイママが、なんつったっけ、あー、ぶっ殺すぞカスってよ」
スネ夫「え、俺?」
ドラ「いやジャイアンを」
スネ夫「ああ、なんだ」
ドラ「じゃあな」
スネ夫「おう」
ドラえもんが帰るのを見届けるとスネ夫は部屋へ急いで戻った
スネ夫「ドラえもんやっと帰ったよ」
ジャイアン「ふぅ、ドラえもんって案外疑り深いんだな」
スネ夫「とりあえず夕食持ってきたから食べよう」
ジャイアン「三人分……あるんだな」
スネ夫「……ジャイアン、のび太の分……食べていいよ」
ジャイアン「いいよ……お前食えよ、俺正直腹へってないんだ」
スネ夫「あ、そう……」
スネ夫「……今日、深夜のび太ん家に忍び込む」
ジャイアン「四次元ポケットを奪うんだろ?」
スネ夫「簡単にはいかないよ……泥棒と同じなんだから」
ジャイアン「ましてやドラえもん相手だ、見つかったら言い訳できねーぞ…」
スネ夫「……策が無い訳じゃあない、これがある」
ジャイアン「お、それは確かマーマー棒!」
マーマー棒:
先端にバツ印がついたスティック状の道具
これを怒っている相手の口元につけ「マーマーマー」と唱えると
その対象は怒りを抑え「ま、いいか」となってしまう
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ジャイアン「いつしかお前これで俺を散々な目に合わせてくれたよね、ねぇスネ夫君」
スネ夫「マーマーマー」
ジャイアン「ま、いいか」
スネ夫「よし、埃被ってたけど十分使えるぞ」
スネ夫「これでドラえもんを無力化することができる、問題はどうやって家に侵入するかだ」
ジャイアン「ピッキング技術なら俺に任せろ!」
スネ夫「え?ジャイアンできるの?」
ジャイアン「これでもうちは雑貨屋だぜ?ダテにハリガネを㍍売りしてないぜ」
スネ夫「はぁ、なるほど……、じゃ侵入に関してはジャイアンに任せるよ」
ジャイアン「おう、任せとけ」
スネ夫「じゃ作戦決行は今日の夜2時」
ジャイアン「それまでどうするんだ?」
スネ夫「トランプでもしてようよ」
のび太宅
ドラ「ただいま」
ママ「おかえりなさいドラちゃん、のび太ねぇ」
ドラ「あ、今日はスネ夫君の所へ泊まるって言ってました」
ママ「今スネ夫さんのママさんから電話があったのよ、わざわざごめんねドラちゃん」
ドラ「いえいえ、あーお腹ぺっこぺこだ」
ママ「ご飯冷めちゃってるわね、暖めなおしてくるわ」
ドラ「はーい」
ドラ「のび太君が友達の家にお泊りだなんて、久しぶりだなぁ」
ドラ「ふふ、ジャイスネに夜通しいじめられなきゃいいけど」
スネ夫「革命」
ジャイアン「革命返し」
スネ夫「革命返し返し」
ジャイアン「……キングの3ペア」
スネ夫「2の3ペア、ジャイアンある?」
ジャイアン「……」
スネ夫「ないんだね、8切り、4出してはいあがり」
ジャイアン「……おもしろいかこれ」
スネ夫「ん、まぁ……2人でやるもんじゃないよね」
ジャイアン「今何時だ?」
スネ夫「1時50分、そろそろ行こうか」
ジャイアン「いよいよだな」
ジャイスネは寝静まったスネ夫宅をあとにする
スネ夫「ところでジャイアン、そのハンマーは何?」
ジャイアン「護身用だよ」
スネ夫「っていうか何そのリュック」
ジャイアン「もしかしたらもうここへは戻って来れないかもしれない 必要になりそうな物をとりあえず詰めてきたぜ」
スネ夫「なるほど、それにしてもこんな深夜にこの辺を歩くのは初めてかもしれない」
ジャイアン「確かにな、いつもならとっくに寝てる頃だよ」
ジャイアン「いつもならな……」
スネ夫「ああ……」
それからのび太邸へまでは二人とも無言で走り続けた

