田植えが終わっても、農家は暇ではありません。弟の通所について思うこと
「田植えが終わったなら、もう時間があるでしょう?」
そんなふうに思われることがあります。
でも、実際の農業はまったく違います。
田植えは一つの節目ではありますが、本当の意味では、ここから毎日の管理が始まります。
毎日欠かせない田んぼの見回り
田んぼは、朝と夕方の1日2回ほど見回ることが基本になります。
水の量は適切か。
水漏れはないか。
稲の様子はどうか。
雑草や病気の兆候はないか。
一つひとつ確認していきます。
今日も、ザリガニが土手に穴を開けてしまい、水が漏れていました。
一見すると何も問題がないように見えましたが、「あれ?土手が少し痩せているな」と感じて確認すると、小さな穴から水が流れ出していました。
すぐに補修できたので大きな被害にはなりませんでしたが、こうした変化は、ただ見に行くだけでは気づけません。
田んぼの周りをゆっくり歩き、小さな変化を見逃さないことが大切なのです。
管理は想像以上に繊細
「見回るだけなら簡単でしょう。」
そう思われるかもしれません。
でも実際は違います。
草が伸びていると穴は見えませんし、水の流れもよく観察しなければ分かりません。
小さな異変を見逃すと、水が抜けてしまい、稲の生育に大きな影響が出ることもあります。
毎日の積み重ねが、おいしいお米につながるのです。
弟の通所との両立
私は月の半分ほど水戸の実家で生活し、弟のサポートをしています。
弟には田んぼを見てもらうこともありますが、生活リズムの関係もあり、十分に管理できないことがあります。
だからこそ、私自身が毎日確認する必要があります。
そのため、「田植えが終わったから週3回通所できますよね」と言われても、現実には難しいのです。
私が水戸の実家にいる期間や、雨の日などであれば通所できますが、それ以外の日は田んぼの管理を優先しなければなりません。
農業は田植えが終わってからが本番
田植えが終わると仕事が終わるわけではありません。
むしろ、毎日稲を見守り、小さな変化に気づき、必要な手当てをすることが農家の大切な仕事です。
この経験を通して、私は「管理すること」の責任の重さを改めて感じています。
弟の通所も大切です。
しかし、田んぼを守ることも私にとって大切な役割です。
その両方を無理なく続けられるよう、自分にできる最善のバランスを考えながら、これからも一日一日を丁寧に過ごしていきたいと思います。

