「愛を受け取れない世界」から「愛が循環する世界」へ
最近、自分の中で大きく変わったことがあります。
それは、
人を見た時に感じる“違和感”の正体が、
少しずつわかってきたことです。
昔の僕は、
「なんでこの人は動かないんだろう」
「なんで感謝しないんだろう」
「なんで人にばかり求めるんだろう」
そんなふうに感じることがありました。
でも最近、
その奥にあるものが見えてきた気がします。
それは、
単純に「怠けている」とか、
「頑張っていない」という話ではなく、
“心のエネルギー状態”
の違いなんだと思いました。
⸻
僕自身、
41年間ずっと不安や恐れの中で生きていました。
高次脳機能障害になってから、
脳はずっと警戒モード。
朝起きた瞬間から不安。
胸が締め付けられる。
何をしても安心できない。
生きるだけで精一杯でした。
でも僕の場合、
「ちゃんとやらなきゃ」
「迷惑をかけちゃいけない」
「人の役に立ちたい」
という方向にエネルギーが向いていました。
苦しくても、
外へ向かおうとしていたんですね。
ただ、
余裕がなさすぎた。
感謝を味わう余裕も、
愛を受け取る余裕もなかった。
本当は、
たくさん支えてもらっていたのに、
感じることができなかった。
⸻
一方で、
世の中には、
「満たされない」
「認められない」
「愛されない」
そんな感覚を強く抱えたまま生きている人もいます。
もちろん、
その人たちも苦しい。
でも、
苦しさの向かう方向が違う。
僕は、
「苦しいけど頑張ろう」
だった。
でも、
愛情不足が強い人は、
「苦しいからもう動けない」
になりやすい。
すると、
* 損したくない
* 自分ばかり苦労したくない
* 評価だけ欲しい
* できるだけエネルギーを使いたくない
そんな方向へ向かってしまう。
しかも本人の中では、
本当に「頑張っている感覚」がある。
なぜなら、
心の中がずっと苦しいから。
⸻
最近の僕は、
警戒モードが少しずつ解除されてきました。
すると、
今まで見えなかったものが見えてきた。
妻の優しさ。
娘の
「行ってきます」
の一言。
いくちゃんが、
ずっと寄り添ってくれていたこと。
職場で、
わさび漬けを持ってきてくれた同僚の気持ち。
以前なら、
表面的には「ありがとう」と言っても、
そこまで深く感じられなかったと思います。
でも今は違う。
じわっと心に入ってくる。
「あぁ…
愛をもらっていたんだなぁ」
と感じる。
⸻
感謝って、
無理にするものじゃないんですね。
恐怖でいっぱいの時、
人は受け取れない。
もっとくれ。
足りない。
認めてくれ。
そうなってしまう。
でも、
心に少し余裕ができると、
自然に感謝が湧いてくる。
最近の僕は、
調子がいい時に、
少し多めに仕事をやろうと思えるようになりました。
昔みたいな、
「認められたい」
「嫌われたくない」
ではなく、
“循環”
の感覚なんです。
自分に余裕がある時は、
少し周りを助ける。
そして、
また誰かに助けてもらう。
そういう流れ。
⸻
今振り返ると、
僕はずっと、
「愛を受け取れない世界」
にいたんだと思います。
でも今、
少しずつ、
「愛が循環する世界」
へ移動している。
だから、
娘の存在が愛おしい。
妻に感謝できる。
周囲に返したくなる。
そんな変化が起きている。
これは単なる性格の変化ではなく、
“魂のエネルギー状態”
そのものが変わってきているのかもしれません。
そして僕は今、
ようやく本来の自分に戻り始めている。
そんな気がしています。
