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最後に淹れる、一杯のコーヒー


今度、

会社を退職する方がいます。


僕のいる部署は、

50人くらいいるんですが、

その中で、

唯一と言っていいくらい、

気楽に話せる人でした。


とても優しい人。


できない人にも、

自然に親切にできる人。


頭のいい人が多い会社なので、

時には、


「こんなのもできないの?」


みたいな空気感が出ることもあります。


能力主義というか、

できる人が強い世界。


だから、

少し要領が悪かったり、

不器用な人は、

肩身の狭い思いをすることもあるんですよね。


その方も、

きっと色々あったんだと思います。


優しい人ほど、

やり込められてしまうこともある。


人間関係で悩んで、

退職を決めたと言っていました。


僕は、

その人のことが本当に好きでした。


だから、

最後に、

感謝を込めて、

コーヒーを淹れようと思っています。


その人、

コーヒーが大好きなんです。


だから、

来週の水曜日、

僕が出社する最後の日に、


バルミューダの細口ケトルを持っていって、

ミルで豆を挽いて、

ドリップして、

淹れたてのコーヒーを振る舞おうと思っています。


豆は、

地元で有名な

サザコーヒー

「サザブレンド」と

「スペシャルブレンド」。


きっと、

香りだけでも癒されると思う。


ミルで豆を挽く時間って、

なんかいいんですよね。


ガリガリという音、

ふわっと広がる香り、

お湯を注いだ時に膨らむ豆。


あの時間そのものが、

優しい。


そして、

プレゼントとして、

円錐状のドリッパーカップみたいなものも、

贈ろうかなと思っています。


「これからは、

自分のために、

ゆっくりコーヒーを淹れる時間を楽しんでくださいね」


そんな気持ちを込めて。


たぶん、

高価なものじゃなくても、

“心を込めてもらった時間”

って、

人の心に残るんだと思います。


僕は、

障害があって、

人とのコミュニケーションがうまくできないことも多いけど、


こういう

「ありがとう」

の伝え方なら、

できる気がしました。


最後に、

美味しいコーヒーを一緒に飲む。


それだけで、

なんだか十分な気がしています。


本当に、

ありがとうございました。