気楽に生きる練習


朝、ふと思った。


「今日は気楽に生きてみよう」


そう思った。


でも、正直に言うと、

僕の人生は気楽とはほど遠い。


高次脳機能障害で、

新しい記憶がほとんど残らない。


少し目線を変えただけで、

さっきまで考えていたことが消える。


だから僕は、

常に意識していないといけない。


忘れないように。

失敗しないように。

間違えないように。


普通の人が無意識でやっていることを、

僕は全力で意識しながら生きている。


だから、

僕の毎日はいつも緊張状態だ。


肩も無意識に力が入り、

整骨院に行くと必ず言われる。


「うわぁ、すごい凝ってますね」


自分では気づいていないけれど、

触られると石のように固いらしい。


揉みほぐされると、

血の巡りが悪すぎて

気持ち悪くなるくらいだ。


きっとこれは、

ずっと緊張して生きている証拠なんだと思う。



でも、今朝ふと思った。


「ちょっと力を抜いてみよう」



思い出したのは、

この前の広島旅行だった。


広島では、

あまり考えなかった。


普段の僕なら、


・事前に店を調べる

・値段を気にする

・失敗しない選択をする


そういうことを考える。


でも今回は違った。


ただ、

食べたいものを食べた。


あれ食べたい。

これ食べたい。


ただそれだけ。


どんどん注文して、

どんどん食べ歩いた。


結果はどうだったか。


全部美味しかった。


そして、

後悔もなかった。


「あっちにすれば良かった」

「これを頼まなきゃ良かった」


そんなことは

一つも思わなかった。


ただただ、

楽しかった。



その時思った。


考えすぎなくても大丈夫なんじゃないか。


僕はいつも、


失敗しないように

失敗しないように

失敗しないように


そうやって生きている。


でもよく考えると、

記憶がなくても、


僕は毎日ちゃんと生活できている。


仕事もしている。


周りの人とも

普通に関われている。


だったら、


少しぐらい

力を抜いてもいいのかもしれない。



今日はこう思うことにした。


気楽になる。


気楽になる。

気楽になる。

気楽になる。


未来も考えすぎない。


不安も考えない。


ただ、


目の前のことだけを見る。



脳科学的に言えば、


不安や恐怖は

「扁桃体」という脳が作る。


でも、

「今この瞬間」に集中すると、


その不安は

弱くなる。


これは瞑想や

マインドフルネスと同じ原理だ。


そしてスピリチュアルな視点では、


宇宙は今しか存在しない。


未来も過去も

頭の中にあるだけ。


だから、


今に集中すると、

心は自然と軽くなる。



そして僕は思う。


高次脳機能障害の僕は、

もしかしたら


「今を生きる訓練」をしているのかもしれない。


普通の人は


過去を思い出し

未来を心配する。


でも僕は、


記憶がないから

過去に戻れない。


だから、


今しかない。



今日は


ちょっとだけ

力を抜いてみよう。


何も考えずに

仕事をしてみよう。


記憶はなくても、


いつも問題なくやれている。


だから、


大丈夫。


今日は、


気楽に生きる練習の日。