🌿第1話

自己犠牲をやめると決めた朝

朝5時。

まだ暗い部屋で、目が覚める。

静かなはずなのに、
心の中はざわざわしている。

「早くやらなければ終わらない」

それが、僕の目覚ましだった。


■ 5時起きの不安の正体

本当はこうだ。

・予定通り進まなかったらどうしよう
・失敗したらどうしよう
・迷惑をかけたらどうしよう

だから早く始める。

早くやれば余裕ができる。
余裕があれば安心できる。

確かにそれは、心理的には楽になる。

でもその奥にあったのは――

不安だった。

そして、

自分は弱いのではないかという恐れだった。


■ 認められたいという本音

もうひとつ、正直な気持ち。

評価してもらいたい。

「こんなにやっているんだ」と
分かってほしい。

残業をつけないのも、
無言の証明だった。

でもその結果、

無理をして、
余裕を失い、
やっていない人に怒りが湧く。

💢

自分で作った構図なのに、
ドツボにハマる。

自己犠牲をすればするほど、
心は削れていった。


■ 無理している自分に気づいた朝

ある朝、ふと思った。

「これ、無理してるよな」

余裕を作るために早起きしているのに、
人生全体は余裕がなくなっている。

評価を得ようとしているのに、
心は満たされない。

何をやっているんだろう。

その瞬間、
心の奥から声が聞こえた。


■ 「もうやめる」

もうやめる。

自己犠牲で価値を証明するのはやめる。

早起きで自分を追い込むのはやめる。

認められるために働くのはやめる。

僕は、
時間通りに働いていい。

正当に残業をつけていい。

無理をしなくていい。


■ 本当の余裕

余裕は、
早起きから生まれるのではない。

余裕は、
自分を責めないことから生まれる。

評価は、
無理から生まれるのではない。

評価は、
整った自分から自然に滲み出る。


その朝、僕は決めた。

5時起きの人生をやめる。

自己犠牲の人生をやめる。

僕はもう、
自分を雑に扱わない。