第7話|評価しない支援、減点しない世界へ


――「生きてるだけで100点満点」を、福祉と社会に翻訳する

これまでの話は、
自分の内側の物語でした。

この最終話は、
その感覚を、社会の仕組みにどう置くか
という話です。


評価されなかったとき、人は救われる

振り返ると、
僕が一番救われた瞬間は
「評価されなかったとき」でした。

カナダにいた頃、
「大体できていればOKだよ」
そう言ってもらえた世界。

今の会社でも、
ミスをしたときに
「大丈夫、フォローするから」
「問題があったら、みんなでやろう」

そう言われるたびに、
毎日、心が救われています。

細かいことを責められない。
完璧を求められない。

それだけで、
人はこんなにも楽に生きられる。


評価と点数が消えた福祉の現場

もし福祉の現場から、
点数・評価・比較が消えたら。

「来てくれただけで100点」
「大体できてれば満点だよ」

そんな声が当たり前にあったら。

自己重要感は、
自然と高まります。

間違えたら怒られる、
完璧じゃないとダメ、
そんな恐怖がなくなる。

表情が、ゆるむ。
心が、のどかになる。

人は、
安心したときにしか、前を向けない
それを、現場が証明すると思います。


「生きてるだけで100点満点」という支援のかたち

特別な支援はいりません。

「いいね」
「大体できてるから大丈夫」
「細かいところは、やっとくよ」

その一言で、
人は安心して生活できます。

できないところを直す支援ではなく、
安心して生きられる土台をつくる支援。

それが、
「生きてるだけで100点満点」という支援です。


ほっこりする場所とは

僕がつくりたいのは、
効率的な施設でも、
厳格な組織でもありません。
あったかい
穏やか
和気あいあい
チームワークがいい

失敗しても、
誰かが「僕がやっとくよ」と言える。

そんな空気が流れる場所。


社会に置きたい、新しい基準

この世界に置きたい基準は、とてもシンプルです。
大体できてれば100点
生きてるだけで100点
自立より、協力
一人で頑張らなくていい
同じチームで生きている

チームなのに、
減点し合うのはおかしい。

チームなら、
助け合えばいい。

それだけの話です。


最後に

このシリーズは、
「生きてるだけで100点満点」という
一つの感覚から始まりました。

そして最後は、
社会の在り方の提案にたどり着きました。

評価しない支援。
減点しない世界。

それは理想論ではなく、
あなたがすでに体験し、
今も生きている現実です。

もう、誰も減点しなくていい。

この世界は、
最初から、満点だったのだから。

ここまで読んでくれて、
心から感謝しています。