「どうせうまくいくから──与える人でありたい僕の物語」



健常だった頃の僕は、自己重要感も自己肯定感も満たされていました。
周りには本当に優しい人ばかりがいて、みんな微笑んでくれて、可愛がってくれました。
だからこそ、心が満たされ、自然に友達や人に「与える」ことができたのだと思います。

けれども、高次脳機能障害になってからは違いました。
同じように「与えよう」としても、仕事や日常でどうしても限界が訪れる。
頑張りすぎて、エネルギーを使い果たし、何もできなくなる。
失敗を重ねるうちに、自信を失い、自己重要感も低くなり、心が満たされない感覚に陥りました。

「見えない障害を、誰かに分かってほしい」
そんな思いを抱えながら、日々畑の前で仕事を続けました。
その中で気づいたのは、同じように苦しんでいる人がたくさんいること。
僕の大変さは、きっと多くの人の大変さとも重なるんだと。

本当にどうしようもなくなった時、僕を救ってくれたのは「言霊」でした。
斎藤一人さんから学んだ「コトダマの力」。
そして、柴村恵美子社長から教わった
「どうでもいい、どうだっていい、どうせうまくいくから」。

これを毎日100回以上唱えているうちに、心が少しずつ軽くなっていったのです。
不安や重荷で動けなくなりそうな時も、この言霊が僕を支えてくれました。

たとえば田んぼで草刈りをしていた時。
地面が柔らかく、刈っても刈っても足元が不安定で「もう無理だ」と思った。
でも「どうせうまくいく」と唱え続けながら草を刈り続けていると、
柔らかい地面ばかりではない。しっかりとした地面も出てきた。そして作業が楽になっていった。
言霊の力は、不安を消してくれた。大変な事ばかりではない。大変なことは一瞬だと教えてくれた。

──横道に逸れましたが。

僕が40年以上、ポジティブに人生と向き合ってきた経験。
これは唯一無二の体験であり、きっと誰かの役に立つと信じています。

「与える人に与える」
それが僕の生き方。

今、悩んでいる人にこそ、この生き様が響くと思う。
だから僕は発信し続けます。

僕の姿を通して、
「どうせうまくいく」と笑って生きられる仲間が増えていくことを願って。