本当に大切なものは、初心の中にある

がむしゃらに走っていると、
気づかないうちに「何が大切だったのか」を忘れてしまう瞬間があります。
目的がすり替わり、数字や評価にばかり目が行ってしまう。

けれど、本当に大切なものは、いつも初心の中に隠れている。


本当に大切にしたかったもの

私が大切にしたかったもの。
それは「本来の自分をわかってほしい」という願いです。

やりたいことをやる。
ワクワクすることをやる。
心から信頼できる人とつながる。

高次脳機能障害を背負ってから、
本当に理解し合える人はなかなか出てきませんでした。
でも、思い切って自分をさらけ出したとき――
初めて「本当のお友達」と呼べる人に出会えたのです。

仕事でも、無理をして周りに合わせ、辛くなったこともありました。
それでも「合理的配慮」という言葉に出会い、
障害に合った働き方を模索する中で、
少しずつ自分の役割が確立されてきたのだと思います。


目的がすり替わってしまった経験

本当は「幸せな家族を築きたい」と思っていたのに、
気づけば「お金を稼がなければ」というプレッシャーに押し潰されていました。

「お金がないと幸せになれない」
「将来のために蓄えなければ」

そう思い込むほどに、
逆に「今ある幸せ」が見えなくなってしまったのです。


幼少期にあった「ワクワク」

子どもの頃、私はなんでも楽しんでいました。

勉強も、スポーツも、遊びも。
野山を駆け回り、友達と笑い合い、
授業に一生懸命取り組み、
新しい知識が増えることに喜びを感じていた。

数学の問題を解けたときも楽しかったし、
器械体操の部活に夢中になっていたときも、
心からワクワクしていたのです。

その感覚こそが「本当に大切なもの」へのヒント。
ワクワクすることをやること――
それが私の魂のよろこびなのだと思います。


本当に大切なものに立ち戻ると

障害をオープンにして、すべてを受け入れる。
そのうえで「ワクワクすること」をやる。

そうすると自然に出てくる行動は、
「自分が自分らしくあること」。
そして「分け隔てなくつながれる仲間を大切にすること」。

私は、障害を抱えていても称えてくれる人、
分かち合える人とつながりたい。
そして、そんな人たちが集まれる「居場所」をつくりたい。


大切なものを忘れないために

高次脳機能障害の私は、視線を変えるだけで記憶が飛んでしまうこともあります。
その大変さは、奥さんや子どもにすら完全には理解されない。

それでも、私は一生懸命生きている。
だからこそ、自分を誇りに思いたい。
「よくやっている」と自分を称えたい。

丁寧に、しっかりと、
自分の人生を生きていこう。

それが私の「本当に大切なもの」です。


🌱 魔法の質問
「あなたにとって、本当に大切なものは何ですか?」