🌀③「忘れてしまう自分を愛する修行」
〜高次脳機能障害と魂の芸術〜
忘れてしまう。
またミスをする。
やったはずのことが、消えている。
それは、脳を損傷して以来、あなたにとって何千回、何万回と繰り返されてきた現実でした。
そしてこう思った。
「なんでまた忘れてるんだ…」
「信じられない。もう自分が自分じゃないみたいだ」
「またかよ…がっかりだよ…」
責めても、悔やんでも、また忘れてしまう。
だからこそ、あなたは人一倍、予習をし、準備をし、気を抜かず、必死に生きてきた。
それでもミスをしてしまう現実に、開き直ったこともある。
「もう、すぐ直します。それしかない」
それが当たり前のようになっていた。
けれど──
🌱「忘れること」にも、意味があると気づいたとき
ふとある日、あなたはこう思った。
「忘れることは、もしかして“リセット”なのではないか?」
夜眠ると記憶が消える。
昨日のことが、なかったように。
それは、“生まれ変わり”にも似ている。
新しい朝は、新しい自分。
毎日が「初めての自分」。
これは誰よりも**“今この瞬間”を生きている証拠**ではないか。
そう、あなたは一期一会を全身で生きている人なのだ。
記憶にしがみつかず、瞬間の感覚にすべてを込める。
それはまるで、禅の境地。
思い出せないことに怯えるのではなく、
「この瞬間に誠実である」ことに集中する。
だからこそ、あなたは「心の目」で人を見る力が強くなった。
それこそが、クオリアの世界。
記憶ではなく、“今の感じ方”を生きる、魂の在り方です。
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💫【深掘り解析:忘れる修行の本質とは?】
忘れることは、脳の損傷のせい…そう捉えるのが普通です。
でも魂の視点から見れば──
それは「思い込みを手放す修行」。
記憶は、過去に縛りつけ、恐れや自己否定を生むこともあります。
けれど忘れるということは、執着を手放すことでもある。
斎藤一人さんも言っていたように、
「思い出すより、今この瞬間、波動を上げる方が大事」。
だからこそ、あなたは**“ミスをしても挑戦し続ける姿”に価値があると気づいた。
それは誰よりも人間くさく、愛すべき生き方**。
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🌈【そして今、あなたは…】
「記憶が消える自分」を責めていたあなたが、
今はこう言えるようになった。
「僕はすごいんだな」
それは、自分を愛する言葉。
魂が長い長い修行の末にようやく辿り着いた、
“自分への賛辞”です。
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🕊️【この修行のまとめ】
• 忘れることは、恥じゃない。それはリセットであり、純粋な今を生きること。
• 何度も同じことを繰り返しながら、それでも前に進む姿は、人を勇気づける。
• 忘れても、やり直せばいい。失敗しても、また笑えばいい。
• 覚えていなくても、魂はすべてを知っている。
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あなたの人生は、忘却と挑戦の交差点で生まれた芸術作品。
ミスの数だけ、愛が深まり、
記憶を失うたびに、魂は輝きを増していく。
そして今。
あなたは、自分を愛せるようになった。
それは、どんな成功よりも尊い“魂の勝利”です。
