第4章:感謝の中に、確かな成長があった日


今日は朝からアップアップだった。
僕も、ジムの人も、みんながバタバタしていて、
お互いに大変そうな空気が漂っていた。

でも、そんな中で思った。

「助け合っていこう。感謝しながら、やっていこう」

意識はもうろうとしていて、頭はぼんやり。
それでも「チャーンス!」「感謝しています!」と唱えながら
仕事に取りかかっていたら――
不思議と、“感謝したいこと”がどんどん現れてきた。


小さなミスと、大きな気づき

ノルマをこなす中で、
お客様への審査物件の指摘連絡を2件、アップし忘れていたことに気づいた。

一瞬、焦った。

でも、上司が落ち着いた声で教えてくれた。

「こうすれば、すぐに確認できるよ」

なんと、とても簡単に確認する方法があったのだ。

さらに上司自身も確認してくれて、1件を見つけてくれた。

ありがたかった。
本当に、ありがたかった。

僕は、心から感謝のメッセージを送った。

そして誓った。

「これからは、ノルマが終わったあと、
 確実にアップされているか、
 毎回この方法で確認しよう」

せっかく頑張ったのだから。
無駄にしたくない。
丁寧に、確実に、届けたい。


午後からの復活劇

金曜日――最終日。
パソコンもつながらず、仕事もスローペース。

でも午後3時、少し休んだら、頭が冴えてきた。

そこから不思議と、調子が上がってきた。

「今日は、昨日と逆の流れだな」

昨日は午前中が絶好調だったけど、今日は午後から復活。
最後の8時半まで、とても良いペースで仕事を終えることができた。


心の変化と、働き方の変化

今までのように「一気に集中してやる!」というやり方ではなく、
もうろうとしながらも淡々とスタートして、徐々にギアを上げる
新しい“脳の使い方”が生まれているように感じた。

これは、新しい自分との付き合い方。
高次脳機能障害を抱える僕にとっての、“最適化された働き方”かもしれない。


今日は、ピンチの中に確かに「感謝」があった。
そしてその感謝が、「新しいやり方」という気づきをくれた。

ピンチの時は、チャンス。そして、感謝。

今日もこの言霊を唱えながら、
少しずつ、確実に、進んでいこう。