【過去の癒し 03】


友情が壊れたあの日も、孤独に震えた夜も──深くなるチャンスだった


「この人とは、一生友達でいられる」

そう心から思えた人がいました。


でも──

高次脳機能障害でキャパオーバーになり、

本来の自分ではないような、いつもイライラしている自分になってしまった。

穏やかだったはずの僕が、怒りっぽくなり、

ちょっとしたことで人を傷つけてしまうようになった。


それでも、伝えたかった。

「これは僕の障害のせいなんだ」

「見えない障害だけど、心の目で見れば、きっと伝わると思うんだ」


あの時の僕に今かけたい言葉は、こうです。


「もう目いっぱい頑張ってるよ。本当にすごい。無理しなくていいんだよ」



僕の人生には、孤独がずっとついてきました。

34年間、誰にも頼れずに一人きりでいたような気がします。


真っ暗な夜、畑の中をひとり歩いた。

部屋にこもって、誰にも会わずに過ごした。

心の中は虚しさでいっぱいで、

「こんなに頑張ってるのに、なぜ何もできないんだろう」と

がっかりしていた。


体は普通だったけど、心がどこか空っぽで元気がなかった。

今なら、その夜の僕をこう抱きしめたい。


「あなたは本当に頑張ってるよ。素晴らしい人間だよ」



友情が壊れた時も、孤独に苦しんだ時も、

僕は気づきました。


心で見てくれる人は、ちゃんといる。


40年近く経って、自分の障害をオープンにしたことで、

SNSで、心の目で見てくれる人たちに出会えました。

見えないものを感じられる、そんな人たち。

優しさ、誠実さ、愛の器が大きい人たち。

その出会いが、僕を癒してくれました。



今だからこそ思う。

あの出来事は「チャンス」だった。


人としての魅力も、人生の深みも、魂のレベルも、

あの経験がなければ育たなかった。


「チャンスって言えば、なんか心が軽くなる」

そんな単純な発想かもしれないけど、

言霊の力って、本当にすごい。



もし、今この記事を読んでくれているあなたが、

同じような孤独や傷を抱えているなら──


僕はこう伝えたい。


「すぐには言えなくてもいい。でも、とりあえず“チャンス”って言ってみよう。

意外と、心がふっと軽くなるかもしれないよ」



壊れた友情も、孤独な夜も、

魂の優しさと深さを育ててくれた。


人生が深くなるためのギフトだった。

思いが深くなるためのギフトだった。

心が深くなるためのギフトだった。

愛が深くなるための、かけがえのない**“チャンス”**だった。