【第5話】すべては“良くなる過程”にある

〜心の目で見た世界は、優しさに満ちていた〜

最近、仕事が思うように進まない。
法律が変わって、慣れない手続きが増え、
お客さんも自分も戸惑いながらの日々。

「うまくいかないな…」
そう思う場面が多くなったけど、
少しずつコツをつかみながら、
自分なりのペースで進めていくうちに、気づいたことがある。

「ああ、これも“良くなる過程”なんだな」

ミスをして、悩んで、理解を深めて、
確実に自分の中に成長が起きている。


そんな中で起きた、目の怪我。
2〜3日、痛くて何もできず、ひたすら眠った。

けれどその時間が、自分にとっての**“魂の再起動”**だった。

目が見えないことで、代わりに開いたのは、“心の目”。
心で人を見るようになり、
相手の波動や感情が敏感に伝わるようになった。

神様が、「目ではなく心で見なさい」と
教えてくれていたような気がした。


弟との関係でも、大きな変化があった。
アスペルガー症候群の弟は、細かいことにこだわり、
仕事の効率は悪い。以前はそれがもどかしかった。

でも今は、心の目で弟を見るようになった。

すると見えてきたのは、
「弟は一生懸命、生きている」ということ。
失敗しても、頑張っている。その姿が、愛おしかった。


“心の目で見ると、全てが肯定できる”
“全ての人、全ての出来事を許せる”

昔の自分も、きっとこうやって人と接していた。
高次脳機能障害になって、たくさんのことを忘れたけど、
大切なことを、心は覚えていた。


未来には、小さな希望が見えてきた。

たとえば、苗作りの失敗。
管理がうまくいかず、苗が焼けてしまった。
田植えができないかもしれない。
収入も減るかもしれない。

でも――

「それなら、それでいい」

今できることをして、のんびり過ごす。
それもまた、“良くなる過程”。


•目に見える現実がうまくいかない時ほど、心の目が開かれる
•障害や失敗は、魂が深くなるためのギフト
•心で見ることで、人の本当の頑張りや優しさが見えてくる
•苦労の先には、気づきと祝福がある
•すべては「良くなる過程」であり、「チャンス」と叫べば未来が変わる


ピンチだけどチャンス、楽しみだな。ワクワクしてしまう――
そんな明るい気持ちになれたのは、船越さんのおかげです。
心から、ありがとうございます。